ニュース速報

ビジネス

情報BOX:アジア開発キャピタルの東京機械株取得めぐる経緯

2021年10月22日(金)19時05分

東京機械製作所は22日午後、臨時株主総会を開催した。アジア開発キャピタルの買収に対する防衛策の発動を株主に諮り、賛成多数で可決された。写真は輪転機を展示した模型。10月21日、東京機械の本社で撮影(2021年 ロイター/Issei Kato)

[東京 22日 ロイター] - 東京機械製作所は22日午後、臨時株主総会を開催した。アジア開発キャピタルの買収に対する防衛策の発動を株主に諮り、賛成多数で可決された。

これまでの経緯は以下のとおり。

10月27日

東京地裁で新株予約権無償割り当ての差し止め仮処分申し立てに関する審尋を実施予定

10月22日

臨時株主総会で買収防衛策発動を可決

10月15日

東京機械とアジア開発キャピタルが臨時株主総会での混乱回避で合意

アジア開発キャピタル、臨時株主総会での議決権行使許容を求めた仮処分命令の申し立てを取り下げ

アジア開発キャピタル「総会では議決権行使が認められることを前提に行動」

東京機械、新株予約権の無償割り当ての効力発生日を3週間、後倒すと発表。

基準日    10月28日→11月18日

効力発生日  10月29日→11月19日

10月13日

10月22日株主総会に諮る大規模買い付け行為等への対応措置の発動の承認議案に、議決権助言会社のグラスルイスが賛成推奨

10月3日

10月22日株主総会に諮る大規模買い付け行為等への対応措置の発動の承認議案に、議決権助言会社のISSが賛成推奨

9月22日

アジア開発キャピタルら、東京機械の臨時株主総会で、所有する議決権行使を許容するよう仮処分命令を東京地裁に申し立て

9月17日

アジア開発キャピタルら、東京機械の新株予約権無償割り当ての差し止めの仮処分を東京地裁に申し立て

9月6日

アジア開発キャピタルら、保有株比率を38.64%から39.94%に。

8月30日

東京機械が臨時株主総会招集の基準日を9月14日に設定。10月下旬開催予定。

買収防衛策として既存株主に新株予約権を無償で割り当てる買収防衛策の発動方針を臨時株主総会に諮ると発表

8月16日

この日までにアジア開発キャピタルらが38.64%まで保有株式買い増し

8月13日

東京機械、アジアインベストメントファンドらによる株式の買い集めが、同社の企業価値ひいては株主共同の利益に対していかなる影響を与えるのかについて検討するために建設的な対話を行う意向がある旨の書簡を、アジアインベストメントファンドらに対して送付

8月3日

東京機械製作所がアジアインベストメントファンドやアジア開発キャピタルに「当社株式の支配権取得を目的とされているのであれば、当社一般株主がアジアインベストメントファンドらの株式取得に応じるか否か検討することを可能にするために、当社の経営支配権を取得した後の経営方針等に関する情報を提供し、かつそれを検討するための考慮期間を確保するよう書面にて要請」

6月─7月

アジア開発キャピタルらが東京機械株式を取得。

7月21日までに32.72%を取得

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

トムソン・ロイター、第1四半期は予想上回る増収 A

ワールド

韓国、在外公館のテロ警戒レベル引き上げ 北朝鮮が攻

ビジネス

香港GDP、第1四半期は+2.7% 金融引き締め長

ビジネス

豪2位の年金基金、発電用石炭投資を縮小へ ネットゼ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 6

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 9

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 10

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 9

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中