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独アリアンツ、第2四半期は46%増益 通期見通しを楽観

2021年08月06日(金)16時37分

独保険大手アリアンツが6日発表した第2・四半期決算は、純利益(株主帰属分)が前年同期比46%増の22億2500万ユーロ(26億ドル)となり、市場予想の20億5500万ユーロを上回った。写真は同社ロゴ、2018年5月撮影(2021年 ロイター/Charles Platiau)

[フランクフルト 6日 ロイター] - 独保険大手アリアンツが6日発表した第2・四半期決算は、純利益(株主帰属分)が前年同期比46%増の22億2500万ユーロ(26億ドル)となり、市場予想の20億5500万ユーロを上回った。

同社は、新型コロナウイルス流行の影響から脱しつつあり、通期の業績に従来より明るい見方を示した。通期の営業利益は110億ー130億ユーロの上半分となる見通し。

ジュリオ・テルザリオル最高財務責任者(CFO)は「2021年後半に自信を持っている」と述べた。

同社は昨年、新型コロナ流行を巡る経済の先行き不透明感を理由に利益目標を撤回、約10年ぶりに営業減益を記録した。事業中断やイベントのキャンセルで保険金請求が増加していた一方、自動車・旅行保険の需要が減少した。

アリアンツは6日、年内に最大7億5000万ユーロの自社株買いを実施する計画を発表。昨年は新型コロナ流行のため、自社株買いを途中で中止していた。

米司法省が同社のファンド運用部門の損失を調査している問題については「(司法省から)アリアンツGIの一部の米国従業員・元従業員に関する情報提供を求められた」と表明。昨年明らかになった米証券取引委員会(SEC)による調査と同様、調査に協力していく方針を改めて示した。

米国では、アリアンツが新型コロナ流行に伴う市場の混乱時に投資の安全確保を怠り、ファンド・シリーズで60億ドル近い損失を被ったとして、投資家が訴訟を起こしており、司法省とSECが調査に乗り出している。

ロイター
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