ニュース速報

ビジネス

再送ドイツ銀、第1四半期は予想上回る利益 投資銀行部門が好調

2021年04月28日(水)19時35分

ドイツ銀行が28日発表した第1・四半期決算は純損益が前年同期から黒字に転じ、市場予想を上回った。写真は、同行のロゴ。2020年8月20日にフランクフルトで撮影。(2021年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

(不要な記号を削除します)

[フランクフルト 28日 ロイター] - ドイツ銀行が28日発表した第1・四半期決算は純損益が前年同期から黒字に転じ、市場予想を上回った。投資銀行部門が好調で、現在進めている再編や新型コロナウイルスによる影響を相殺した。

2021年の収入見通しについては「ほぼ横ばい」とし、「小幅に減少」としていた従来見通しを修正した。

第1・四半期の株主帰属利益は9億0800万ユーロ(11億ドル)で、アナリスト予想(約6億ユーロ)を上回った。前年同期は4300万ユーロの赤字だった。

債券トレーディング業務や組成、助言サービスの収入が大幅に増加し、四半期としては14年第1・四半期以来の好決算となった。

ゼービング最高経営責任者(CEO)は「22年の目標を達成できるという自信を与える結果だ」と述べた。

決算を好感して、株価は6.6%上昇。

債券・為替・トレーディング収入は34%増の約25億ユーロと2015年以来の大幅増となった。伸び率は米ゴールドマン・サックス(31%増)やJPモルガン(15%増)を上回った。

組成・助言サービスの収入も40%増と2017年以来の大幅な伸びを記録した。

その一方で法人・個人向けサービスなど他の部門は低金利と世界貿易の減速が重しとなった。資産運用部門は23%の増収だった。

ドイツ銀は昨年、小幅ながら6年ぶりに純利益を計上した。投資銀行ブームの持続性には疑問が残るが、アナリストは今年も黒字を予想している。

シティグループのアナリストは「印象的な四半期決算だった」と評したが、投資判断は「売り」とした。その理由として、重要な収益性目標である2022年の有形自己資本利益率8%を達成できないとの見通しを示した。

ドイツ銀行は、2021年のコストを185億ユーロに引き下げることを目指していたが、経営破綻した英金融会社グリーンシル傘下のグリーンシル銀行の破綻を受けたドイツ預金保護制度に関連するコストや銀行課税4億ユーロ前後の追加コストが発生し、目標達成が難しくなる可能性がある。

フォンモルトケ最高財務責任者(CFO)は2021年の利益見通しについて、記者団に「(昨年を)大幅に上回る軌道に乗っている」と述べた。

同行は今年の貸倒引当金を11億ユーロ前後と予想。昨年の18億ユーロを下回るとの見通しを示した。新型コロナ流行の最悪期が過ぎたと予想していることが浮き彫りとなった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国外相、イラン指導者殺害や体制転換の扇動「容認で

ワールド

OPECプラス8カ国、4月に増産開始で合意 イラン

ワールド

イラン首都照準に2日目攻撃、トランプ氏は反撃に警告

ワールド

プーチン氏、ハメネイ師殺害は道徳規範と国際法に違反
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作曲家が「惨めでもいいじゃないか」と語る理由
  • 4
    「本当にテイラー?」「メイクの力が大きい...」テイ…
  • 5
    【銘柄】「三菱重工業」の株価上昇はどこまで続く...…
  • 6
    米・イスラエルの「イラン攻撃」受け、航空各社が中…
  • 7
    【銘柄】「ファナック」は新時代の主役か...フィジカ…
  • 8
    「高市大勝」に中国人が見せた意外な反応
  • 9
    今度は「グリンダが主人公」...『ウィキッド』後編の…
  • 10
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 4
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 5
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 6
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 7
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 8
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 9
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 10
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中