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マイナス金利は成長促進に有効、IMFがブログで見解
3月4日 国際通貨基金(IMF)は3日のブログへの投稿でマイナス金利が金融緩和の効果を発揮することが実例で示されてきたとし、多数の中央銀行は「遅かれ早かれ」マイナス金利の検討を余儀なくされる可能性があると指摘した。写真はワシントンのIMF本部。2018年9月撮影(2021年 ロイター/Yuri Gripas)
[東京 4日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は3日のブログへの投稿で、マイナス金利が金融緩和の効果を発揮することが実例で示されてきたとし、多数の中央銀行は「遅かれ早かれ」マイナス金利の検討を余儀なくされる可能性があると指摘した。
2012年以降、デンマーク、ユーロ圏、日本、スウェーデン、スイスの中銀が長期化する物価低迷に対応し、マイナス金利を導入。ただ一部の国では、マイナス金利が金融機関の収益を圧迫し、融資拡大を阻害しているとの批判がある。
IMFのエコノミストらはブログでそうした批判に反論し、これまでの実例によってマイナス金利が経済成長と物価を支えた可能性が高いことが示されてきたと指摘。
マイナス金利の副作用として挙げられる、金融システムの不安定化を招いたり市場機能を阻害するなどのリスクは「総じて顕在化していない」とした。
「つまり、マイナス金利政策は金融安定への重大な懸念を引き起こすことなく、金融緩和の効果を発揮したことが、これまでの実例で示されている」とした。
「マイナス金利を採用した中銀はさらなる引き下げが可能かもしれない。最終的には、実質中立金利の低い水準を踏まえると、多数の中銀は遅かれ早かれマイナス金利政策の検討を余儀なくされる可能性がある」と続けた。