ニュース速報

ビジネス

カナダ小売売上高、20年11月は1.3%増 12月は落ち込みへ

2021年01月23日(土)02時52分

1月22日、 カナダ統計局が発表した2020年11月の小売売上高は前月比1.3%増と、市場予想の0.1%増を大幅に超える伸びとなった。写真は2017年3月、オタワで撮影(2021年 ロイター/Chris Wattie)

[オタワ 22日 ロイター] - カナダ統計局が22日に発表した2020年11月の小売売上高は前月比1.3%増と、市場予想の0.1%増を大幅に超える伸びとなった。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための封鎖措置が再び導入されたことで、12月の小売売上高は大幅に落ち込む見込みだ。

11月は食品・飲料が5.9%増加し、全体水準を押し上げた。小売売上高は7カ月連続で伸びた。

11月は大半の小売店が営業していたが、新型コロナ感染の第2波が拡大する中で多くの州が事業活動を制限した。カナダ統計局は12月の小売売上高が速報ベースで2.6%減少する見込みと述べた。

アクション・エコノミクスのシニア・エコノミスト、ライアン・ブレヒト氏は「11月の増加に続き12月は落ち込みが予想される。年末年始に弱含んだとみるカナダ銀行(中央銀行)の見方と一致している」と話した。

中銀は20日、一時的な事業閉鎖が打撃となりカナダ経済が21年第1・四半期に落ち込むとの見通しを示した。

カナダ統計局は29日に20年11月の国内総生産(GDP)を発表する予定。12月23日に公表した速報値は0.4%増だった。CIBCのシニア・エコノミクスのロイス・メンデス氏は「依然として速報値で示された数値が妥当だろう」と述べた。

11月の小売売上高は、11セクター中7セクターで増加した。全体の53.4%を占める。実質ベースでは前月比1.2%増だった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米11月中古住宅販売、0.5%増の413万戸 高金

ワールド

プーチン氏、和平に向けた譲歩否定 「ボールは欧州と

ビジネス

FRB、追加利下げ「緊急性なし」 これまでの緩和で

ワールド

ガザ飢きんは解消も、支援停止なら来春に再び危機=国
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 4
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 5
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    中国最強空母「福建」の台湾海峡通過は、第一列島線…
  • 8
    【独占画像】撃墜リスクを引き受ける次世代ドローン…
  • 9
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 10
    中国、ネット上の「敗北主義」を排除へ ――全国キャン…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 9
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 10
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 6
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 9
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 10
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中