ニュース速報

ビジネス

米、ノルドストリーム2関与のロシア船制裁 ナワリヌイ氏拘束で

2021年01月19日(火)05時03分

米政府はロシアが反体制派指導者ナワリヌイ氏を帰国直後に拘束したことを受け、海底パイプライン「ノルドストリーム2」の建設に関与しているロシアのパイプライン敷設船を対象とした制裁措置を導入すると通告した。写真はロシアの海底パイプライン敷設船「フォルチュナ」。2020年9月撮影(2021年 ロイター/Oliver Denzer)

[ベルリン 18日 ロイター] - 米政府はロシアが反体制派指導者ナワリヌイ氏を帰国直後に拘束したことを受け、海底パイプライン「ノルドストリーム2」の建設に関与しているロシアのパイプライン敷設船を対象とした制裁措置を導入すると通告した。独経済省が18日、明らかにした。

ノルドストリーム2はロシア産天然ガスをドイツへ直送するもので、以前から米国の対ロシア制裁の対象になるとの観測が出ていた。

経済省の発表に先立ち、ドイツ経済紙ハンデルスブラットはこの日、制裁対象になるのはロシアの海底パイプライン敷設船「フォルチュナ」と同船を保有する「KVT─RUS」で、米政府はドイツのほか、他の欧州諸国に対し、ロシアとのビジネスを制限することを目的とした「敵対者に対する制裁措置法(CAATSA)」の下で19日付で制裁を発動させると通告したと報じていた。

リフィニティブの船舶追跡データによると、「フォルチュナ」は現在、ドイツ北部のロストック沖のバルト海に停泊している。

在ベルリン米大使館の報道官はハンデルスブラット紙に対し、米政府はノルドストリーム2阻止に向けて「あらゆる措置を取る」と表明。「将来的な制裁措置についてコメントは控える」としながらも、「米国は同盟国とともに可能な制裁措置について検討を続ける」と述べた。

この件に関して現時点で米国の国務省と財務省からコメントは得られていない。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

台湾中銀、政策金利据え置き 成長予想引き上げも関税

ワールド

UAE、イスラエルがヨルダン川西岸併合なら外交関係

ワールド

シリア担当の米外交官が突然解任、クルド系武装組織巡

ビジネス

ロシア財務省、石油価格連動の積立制度復活へ 基準価
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、日本では定番商品「天国のようなアレ」を販売へ
  • 2
    中国は「アメリカなしでも繁栄できる」と豪語するが...最新経済統計が示す、中国の「虚勢」の実態
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 5
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「リラックスできる都市」が発…
  • 7
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 8
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサイルが命中、米政府「機密扱い」の衝撃映像が公開に
  • 4
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 5
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 6
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    「なんて無駄」「空飛ぶ宮殿...」パリス・ヒルトン、…
  • 10
    観光客によるヒグマへの餌付けで凶暴化...74歳女性が…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 7
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 8
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 9
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 10
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中