ニュース速報

ビジネス

前場の日経平均は続落、利益確定売り優勢 中国GDPには反応薄

2021年01月18日(月)11時59分

 1月18日、前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日236円44銭安の2万8282円74銭となり、続落した。都内で4日撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 18日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日236円44銭安の2万8282円74銭となり、続落した。短期間で急騰した調整売りがみられ、前週まで堅調に推移していた値がさ株や半導体関連株に利益確定売りが先行した。

取引時間中に発表された中国の第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.5%増加し、ロイターがまとめたエコノミスト予想(6.1%増)を上回ったが、株価は反応薄だった。

前週末15日の米株式相場は軟調な展開となった。最近の株価は、バイデン次期米大統領が就任後に実施する経済対策を織り込んで上昇していたが、前日にバイデン氏が対策案を発表したことを受け、イベント通過に伴う売りも出た。また、決算を発表した大手銀行株が売られたほか、エネルギー株も軟調に推移した。

日経平均は続落スタート。一時前営業日比407円64銭安の2万8111円54銭まで下落したが、その後は下げ幅を縮小し、前営業日比200円ほど安い水準での値動きが継続した。取引時間中に発表された中国の第4・四半期の国内総生産(GDP)は多くの国が新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受ける中、主要国で唯一プラス成長を維持したものの、株価は反応薄。中国関連株の安川電機、ファナックはともに2%超安となった。

市場では「中国のGDPは内容的もよかったが、事前報道もされていたこともあり、予想通りで株価は反応していない。きょうは前週に買われ過ぎた反動で全体的に地合いが軟調となっている。米国で景気敏感セクターが売られた流れも引き継いでいるようだ」(国内証券)との声が聞かれた。

TOPIXも続落し0.49%安で午前の取引を終了。東証1部売買代金は1兆0228億1500万円。東証33業種では鉱業、海運業、石油・石炭製品、保険業などの30業種が値下がり。電気・ガス業、精密機器、空運業の4業種は値上がりとなった。

個別では、指数寄与度の高い銘柄が総じて軟調。ファーストリテイリング、ファナックをはじめ、東京エレクトロン、アドバンテストなどの半導体関連も利益確定売りが優勢となった。

東証1部の騰落数は、値上がり861銘柄に対し、値下がりが1185銘柄、変わらずが136銘柄だった。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル急伸し148円台後半、4月以来の

ビジネス

米金利変更急がず、関税の影響は限定的な可能性=ボス

ワールド

中印ブラジル「ロシアと取引継続なら大打撃」、NAT

ワールド

トランプ氏「ウクライナはモスクワ攻撃すべきでない」
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パスタの食べ方」に批判殺到、SNSで動画が大炎上
  • 2
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長だけ追い求め「失われた数百年」到来か?
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    真っ赤に染まった夜空...ロシア軍の「ドローン700機…
  • 5
    「このお菓子、子どもに本当に大丈夫?」──食品添加…
  • 6
    「史上最も高価な昼寝」ウィンブルドン屈指の熱戦中…
  • 7
    約3万人のオーディションで抜擢...ドラマ版『ハリー…
  • 8
    「オーバーツーリズムは存在しない」──星野リゾート…
  • 9
    「巨大なヘラジカ」が車と衝突し死亡、側溝に「遺さ…
  • 10
    歴史的転換?ドイツはもうイスラエルのジェノサイド…
  • 1
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首」に予想外のものが...救出劇が話題
  • 4
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 5
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    イギリスの鉄道、東京メトロが運営したらどうなる?
  • 8
    完璧な「節約ディズニーランド」...3歳の娘の夢を「…
  • 9
    エリザベス女王が「うまくいっていない」と心配して…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 10
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中