ニュース速報

ビジネス

新型コロナ拡大の3月以降、収入「変わらず」が57.2%=日銀調査

2020年10月22日(木)14時56分

 10月22日、日銀が発表した9月の「生活意識に関するアンケート調査」(第83回)によると、新型コロナウイルスの感染が広がった3月以降、半年間の収入について「特に変わりはない」との回答が57.2%で最も多かった。写真は千葉で5月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 22日 ロイター] - 日銀が22日に発表した9月の「生活意識に関するアンケート調査」(第83回)によると、新型コロナウイルスの感染が広がった3月以降、半年間の収入について「特に変わりはない」との回答が57.2%で最も多かった。一方、1年前と比べた現在の景況感DIはマイナス75.6で2009年6月以来の低水準を記録。景況感DIは9四半期連続で前回を下回った。感染拡大への警戒感が根強い。

アンケート調査は全国の満20歳以上の個人4000人を対象に実施。有効回答率は55.2%。今回初めてコロナの影響を聞いた。

雇用環境DIは前回のマイナス7.0からマイナス4.6に改善。1年後の雇用、処遇の不安を「あまり感じない」との回答が増え、「かなり感じる」との回答が減った。

物価については、1年後の物価が「上がる」と予想する回答者は63.3%となり、前回6月調査の66.7%から減少した。数値予想は平均が4.0%上昇、中央値は2.0%上昇だった。5年後に「上がる」は6月調査の75.3%から75.6%へ増加した。毎年の変化率予想は平均値が4.1%上昇、中央値が2.0%上昇だった。

日銀は2%の物価安定目標の実現には家計や企業のインフレ期待の高まりが重要と位置づけており、同アンケートは家計のインフレ期待の動向を把握する指標の1つとなっている。

*内容を追加しました。

(和田崇彦、杉山健太郎 編集:山川薫)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

モデルナ、1.4億ドル投じてmRNA薬を米国内一貫

ワールド

米英豪、ロシアのウェブ企業制裁で協調 ランサムウエ

ビジネス

ブラックロックの主力ビットコインETF、1日で最大

ワールド

G20の30年成長率2.9%に、金融危機以降で最低
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 2
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 3
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、完成した「信じられない」大失敗ヘアにSNS爆笑
  • 4
    ロシアはすでに戦争準備段階――ポーランド軍トップが…
  • 5
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 6
    アメリカの雇用低迷と景気の関係が変化した可能性
  • 7
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 8
    衛星画像が捉えた中国の「侵攻部隊」
  • 9
    ホワイトカラー志望への偏りが人手不足をより深刻化…
  • 10
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 4
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 5
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 6
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 7
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 8
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 9
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中