ニュース速報

ビジネス

中国、成長安定とリスク防止のバランス取る=人民銀総裁

2020年10月21日(水)22時29分

中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は21日、景気支援のため同国の債務は今年一時的に増加するなか、経済成長の安定とリスク防止のバランスを取る考えを示した。同じフォーラムで講演する劉鶴副首相。(2020年 ロイター/Binbin Huang)

[北京 21日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁は21日、景気支援のため同国の債務は今年一時的に増加するが、経済成長の安定とリスク防止のバランスを取る考えを示した。

易氏は北京で開催された金融フォーラムで、マクロレバレッジ比率は今年上昇したが、来年は経済が拡大するにつれて安定するとの見通しを示した。

「金融政策はマネーサプライの『門』を守り、マクロレバレッジ比率の変動を適切にならし、長期的に妥当な水準を保つように努める必要がある」と指摘した。

人民銀の阮健弘調査統計局長は7月、中国のマクロレバレッジ比率は第1・四半期に14.5%ポイント急上昇し、第2・四半期はさらに高まったと述べていた。

国際金融協会(IIF)は7月、中国の債務残高の対国内総生産(GDP)比は第1・四半期の318%近くから335%に達するとの見通しを示した。

潘功勝副総裁は、人民銀は不動産金融部門のマクロプルーデンシャル評価(MPA)の改善案を作成したと表明。不動産融資の集中率のほか、家計における負債の所得に占める割合や、不動産融資のリスク加重などを精査するとした。

また、金融システム上重要な国内行の一覧表と、こうした銀行に対する規制を近く公表することも明らかにした。

劉鶴副首相は同じ金融フォーラムで、今年の中国の成長率はプラスになる公算が非常に大きいと述べた。また穏健な金融政策を引き続き適切かつ柔軟に運用し、流動性を合理的に潤沢な水準に維持すると語った。

人民銀の易総裁は同フォーラムの別のパネル会合で、金融技術(フィンテック)で各種サービスの利便性が増した一方、データ格差が発生し、企業機密や個人情報の保護を巡る問題も台頭していると警告。政府の情報は「透明であるべきだが、保護されるべきものは保護される必要がある」と述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米郵政公社、燃料高騰で一部配送料の8%引き上げ申請

ワールド

植田日銀総裁、午前10時45分から参院財金委に出席

ワールド

中東地域、食料輸入の「差し迫った必要性」 マースク

ビジネス

企業向けサービス価格、2月は前年比2.7%上昇 宿
MAGAZINE
特集:BTS再始動
特集:BTS再始動
2026年3月31日号(3/24発売)

3年9カ月の空白を経て完全体でカムバック。世界が注目する「BTS2.0」の幕開け

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」モナコ舞踏会に見る富と慈善
  • 2
    意外と「プリンス枠」が空いていて...山崎育三郎が「日本産ミュージカルの夢」に賭ける理由【独占インタビュー】
  • 3
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終回に世界中から批判殺到【ネタバレ注意】
  • 4
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 5
    「有事の金」が下がる逆説 イラン戦争で市場に何が…
  • 6
    デンマーク王妃「帰郷」に沸騰...豪州訪問で浮かび上…
  • 7
    まずサイバー軍が防空網をたたく
  • 8
    【クイズ】2年連続で「世界幸福度ランキング」で最下…
  • 9
    地上侵攻もありえる...イラン戦争が今後たどり得る「…
  • 10
    イランは空爆により核・ミサイル製造能力を「喪失」…
  • 1
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え時の装いが話題――「ファッション外交」に注目
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公開...母としての素顔に反響
  • 3
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ海峡封鎖と資源価格高騰が業績を押し上げ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    「マツダ・日産・スバル」が大ピンチ?...オーストラ…
  • 6
    韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 …
  • 7
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する…
  • 8
    レストラン店内で配膳ロボットが「制御不能」に...店…
  • 9
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中