ニュース速報

ビジネス

中国の国債利回りが半年ぶり高水準、人民銀の政策姿勢に変化か

2020年07月14日(火)22時49分

中国の国債利回りが今週に入り半年ぶりの水準に高止まっている。金融状況の逼迫が背景にあるためで、市場では中国人民銀行(中央銀行)の政策姿勢に変化が見られるとの声も聞かれる。2017年5月撮影(2020年 ロイター/Thomas White)

[14日 ロイター] - 中国の国債利回りが今週に入り半年ぶりの水準に高止まっている。金融状況の逼迫が背景にあるためで、市場では中国人民銀行(中央銀行)の政策姿勢に変化が見られるとの声も聞かれる。

指標10年債利回りはこの日3.01%で推移。4月下旬以降、50ベーシスポイント(bp)超上昇した。人民銀は過去2週間で通常の公開市場オペを通じて7800億元を吸収。今週はこれまでに800億元を供給している。

6月の貿易統計は、輸入が今年、新型コロナウイルス危機に見舞われて以降初めて増加に転じた。政府の景気支援策を受けてコモディティー(商品)の需要が急増したことが背景。輸出も海外のロックダウン緩和を背景に予想外のプラスとなり、中国経済の回復が勢いを増していることが示された。

コンサルタント会社ゲイブカルの中国担当エコノミスト、Wei He氏は、経済環境の好転に伴い人民銀が「景気支援から金融リスクに重点をシフトしている」と指摘した。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

韓国、26年のEV購入補助金を20%増額 トランプ

ワールド

欧州議会、40年までの温室ガス排出量90%削減目指

ビジネス

中国京東集団、第3四半期は予想上回る増収 政府補助

ビジネス

中国不動産大手の碧桂園、債務再編で債券130億ドル
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 5
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 6
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 10
    「ゴミみたいな感触...」タイタニック博物館で「ある…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中