ニュース速報

ビジネス

小売業販売額5月は前年比12.3%減、自動車・化粧品不振=経産省

2020年06月29日(月)10時01分

6月29日、経済産業省が発表した5月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比12.3%減の11兆0650億円となり、3カ月連続のマイナス、過去3番目の下落幅となった。都内のコンビニエンスストアで5月撮影(2020年 ロイター/Issei Kato)

[東京 29日 ロイター] - 経済産業省が29日に発表した5月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比12.3%減の11兆0650億円となり、3カ月連続のマイナス、過去3番目の下落幅となった。自動車・衣類などの下落が大きく、新型コロナウイルスによる外出自粛で、化粧品・コンビニ食品販売なども減少した。 ロイターの事前予測調査では11.6%減が予想されていた。

<コンビニおにぎり不振、在宅でパソコンは好調>

経産省によると5月単月では比較可能な1980年以来で過去最大の下落幅となった。

業種別では自動車小売(前年比35.2%減)、各種商品(百貨店・スーパー、同34.9%減)、織物・衣服(同34.3%減)、燃料(同28.6%減)などが大幅なマイナスになった。外出自粛による自動車販売の不振、ガソリン価格下落が響いた。機械器具、医薬品・化粧品もマイナスとなった。化粧品は「インバウンド需要減と、在宅で化粧が不要となったことが影響した」(経産省)。

飲食料品は同2.2%増だった。

業態別では百貨店が前年比64.1%減、コンビニが同9.6%減だった。コンビニはおにぎりやコーヒーが不振で加工食品の販売減が過去最大となった。

一方、内食需要増でスーパーは同6.9%増、家電量販店は同8.6%増、ドラッグストアは同6.4%増、ホームセンターは同11・2%増などとなった。在宅ワーク用ノートパソコンやエアコンなどの販売が好調だった。

*内容を追加して再送します。

(竹本能文 編集:内田慎一 グラフ作成:田中志保)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ベネズエラ沖の麻薬船攻撃、米国民の約半数が反対=世

ワールド

韓国大統領、宗教団体と政治家の関係巡り調査指示

ビジネス

エアバス、受注数で6年ぶりボーイング下回る可能性=

ワールド

EU、27年までのロシア産ガス輸入全面停止へ前進 
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【クイズ】アジアで唯一...「世界の観光都市ランキング」でトップ5に入ったのはどこ?
  • 3
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的、と元イタリア空軍の専門家。NATO軍のプロフェッショナルな対応と大違い
  • 4
    トランプの面目丸つぶれ...タイ・カンボジアで戦線拡…
  • 5
    中国の著名エコノミストが警告、過度の景気刺激が「…
  • 6
    死者は900人超、被災者は数百万人...アジア各地を襲…
  • 7
    「韓国のアマゾン」クーパン、国民の6割相当の大規模情…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 10
    イギリスは「監視」、日本は「記録」...防犯カメラの…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 5
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 6
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 7
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 8
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 9
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 10
    【クイズ】アルコール依存症の人の割合が「最も高い…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 9
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中