ニュース速報

ビジネス

ユーロ堅調、リスク選好改善で=NY市場

2020年05月29日(金)06時10分

ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで上昇。リスク選好が改善する中、欧州委員会が提案した新型コロナウイルス復興基金案が引き続き支援材料となった。写真は2ユーロ硬貨。ウィーンで2017年11月撮影(2019年 ロイター/LEONHARD FOEGER)

[ニューヨーク 28日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで上昇。リスク選好が改善する中、欧州委員会が提案した新型コロナウイルス復興基金案が引き続き支援材料となった。

ユーロ/ドルは0.57%高の1.1066ドル。過去3日間では1.6%上げた。

マネックス・ヨーロッパのFXアナリスト、サイモン・ハービー氏は、世界的なリスク選好の改善がユーロを押し上げたと指摘。コロナ復興基金については、官僚的な横やりが入るのは避けられないとし、ユーロのボラティリティーは高止まりが予想されると述べた。

ユーロのインプライド・ボラティリティーは8%超と1カ月ぶりの高水準を付け、予想外の値動きを織り込んだ。

米投資会社パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の信用アナリスト、ニコラ・マイ氏は、コロナ復興基金について、イタリアなどの新型コロナウイルスの打撃が大きかった国などにとって債務の軽減額はごくわずかとなる見込みであり、大きな効果をもたらすものではないと述べた。

経済指標では、23日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が212万3000件と、前週の244万6000件(改定)からは鈍化したものの、10週連続で200万件を上回り、経済活動の一部再開後も新型コロナウイルス流行の影響が続いていることが鮮明となった。

ドルは通貨バスケット<=USD>に対し0.37%安の98.546と約2カ月ぶり安値。

ドル/円 NY終値 107.63/107.66

始値 107.75

高値 107.81

安値 107.58

ユーロ/ドル NY終値 1.1076/1.1079

始値 1.1006

高値 1.1093

安値 1.1001

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

黒海でロシアのタンカーに無人機攻撃、ウクライナは関

ビジネス

ブラックロック、AI投資で米長期国債に弱気 日本国

ビジネス

OECD、今年の主要国成長見通し上方修正 AI投資

ビジネス

ユーロ圏消費者物価、11月は前年比+2.2%加速 
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    大気質指数200超え!テヘランのスモッグは「殺人レベル」、最悪の環境危機の原因とは?
  • 2
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が猛追
  • 3
    海底ケーブルを守れ──NATOが導入する新型水中ドローン「グレイシャーク」とは
  • 4
    若者から中高年まで ── 韓国を襲う「自殺の連鎖」が止…
  • 5
    もう無茶苦茶...トランプ政権下で行われた「シャーロ…
  • 6
    【香港高層ビル火災】脱出は至難の技、避難経路を階…
  • 7
    「世界一幸せな国」フィンランドの今...ノキアの携帯…
  • 8
    22歳女教師、13歳の生徒に「わいせつコンテンツ」送…
  • 9
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファール勢ぞろい ウクライナ空軍は戦闘機の「見本市」状態
  • 3
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 4
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体…
  • 5
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 8
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中