ニュース速報

ビジネス

スズキもインドで呼吸器・マスク・防護服生産、トヨタは米国で

2020年04月01日(水)20時12分

4月1日、日本の自動車メーカーが海外で人工呼吸器やマスクなどの生産に乗り出している。写真はスズキのロゴ。ニューデリーで2016年2月撮影(2020年 ロイター/Anindito Mukherjee)

[東京 1日 ロイター] - 日本の自動車メーカーが海外で人工呼吸器やマスクなどの生産に乗り出している。新型コロナウイルス感染拡大による供給不足に対応するためで、米国でのトヨタ自動車<7203.T>に続き、スズキ<7269.T>もインドの現地子会社マルチスズキが現地メーカーのAgVa Healthcare社と組み、月1万台のペースで人工呼吸器の共同生産を目指す。

インド政府の要請を受け、マルチスズキは3月28日、人工呼吸器を生産すると発表した。また、現地パートナーとの合弁会社を通じて3層構造マスクも製造し、インド政府と北部ハリヤナ州に供給する。同州には同社の四輪と二輪の工場がある。さらに防護服も別の現地メーカーとの合弁会社で生産する。政府などの承認が下り次第、生産を始める。

スズキのインド工場は、モディ首相が3月下旬に新型コロナ対策で全土封鎖を発令したことを受け、4月14日まですべて一時停止している。再開時期は当局の方針に従う。

世界的な品不足が続く人工呼吸器は、これまでに生産経験のない自動車、電機などのメーカーが各国で生産に着手している。感染者数が世界最多となった米国では自動車メーカー大手による生産が急ピッチで進んでいる。

トヨタ自動車も3月27日、米国で医療機関向けフェースガードの生産と人工呼吸器メーカーの増産を支援すると発表。フェイスガードは米国工場の3Dプリンターを活用し、4月初旬から生産を開始。テキサス州やインディアナ州、ケンタッキー州などの病院に供給する。人工呼吸器メーカーと連携して部品供給や物流も支援する。

米国のトランプ大統領は27日、「国防生産法」に基づく権限を行使し、米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)に対し人工呼吸器の生産を命じた。GMの製造責任者、ジェラルド・ジョンソン氏はロイターに対し、夏までに1カ月当たり1万台の生産を目指すと述べた。GMは今週、ミシガン州の工場でマスクの生産も開始する予定で、4月半ばまでに1日5万枚を生産する見通し。

米フォード・モーター(F.N)も30日、米ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N)のヘルスケア部門と提携し、今後100日間にミシガンの工場で、人工呼吸器5万台を生産すると発表した。その後は必要に応じて月3万台の生産が可能という。

(白木真紀)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ゴールドマン、企業ローンの下落に賭ける商品 ヘッジ

ビジネス

ネクスペリア中国子会社、独自半導体の生産開始発表

ビジネス

日経平均は反発で寄り付く、自律反発で一時1600円

ビジネス

インフレ期待横ばい、中東紛争の影響は織り込まず=N
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目のやり場に困る」密着ウェア姿がネットを席巻
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ル…
  • 6
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 7
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 10
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中