ニュース速報

ビジネス

ホンダと日産、中国の一部工場で再開延期 新型ウイルスで当局指示

2020年02月21日(金)19時16分

 2月21日、ホンダは、中国湖北省武漢市の工場の生産再開は3月11日以降になる、と発表した。写真はスイスで昨年5月撮影(2020年 ロイター/PIERRE ALBOUY)

[東京 21日 ロイター] - ホンダ<7267.T>は21日、中国湖北省武漢市にある四輪車工場の生産再開を延期すると発表した。直近では2月24日の週から再開する予定だったが、3月11日以降に遅らせる。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、湖北省が企業の休業期間を同月10日まで延期することを決めたため。日産自動車<7201.T>も同省の襄陽工場、河南省の鄭州工場について2月24日以降の予定だった再開時期を先送りする。

ホンダと日産は今後も現地政府の指示に従うことになり、部品の調達を受けている現地メーカーの状況も考慮せざるを得ず、再開時期は未定となっている。

中国国内に4つの工場を持つトヨタ自動車<7203.T>は17日に広州市と長春市の2工場を、18日からは天津市の工場を再開させた。ただし、停止前の稼働は2シフト(2直)だったが、再開後はいずれも1シフト(1直)で、24日からの週も1シフトを続ける。成都市の工場では予定通り24日から生産を再開する。成都工場はもともと1シフトで生産しており、再開後も従来通り1シフトとする。

一部の自動車メーカーでは、中国製部品を採用している日本での生産にも影響が出始めている。日産では子会社の日産自動車九州と日産車体の工場で生産調整を実施。日産九州は14日と17日に生産調整を行ったが、24日も稼働を停止。日産車体の工場では予定していた休日出勤を取り止めている。2月中の減産分は3月以降に挽回する予定だ。

一方、トヨタは24日からの週も日本国内の工場では通常稼働の予定。ホンダも日本国内工場は通常稼働で、大きな影響は出ていないとしている。

*内容を追加しました。

(白木真紀 編集:内田慎一)

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

テマセク、運用資産が過去最高 米国リスクは峠越えた

ワールド

マレーシア、対米関税交渉で「レッドライン」は越えず

ビジネス

工作機械受注、6月は0.5%減、9カ月ぶりマイナス

ビジネス

米製薬メルク、英ベローナ買収で合意間近 100億ド
MAGAZINE
特集:大森元貴「言葉の力」
特集:大森元貴「言葉の力」
2025年7月15日号(7/ 8発売)

時代を映すアーティスト・大森元貴の「言葉の力」の源泉にロングインタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...APB「乗っ取り」騒動、日本に欠けていたものは?
  • 2
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、ネットが感動の渦
  • 3
    トランプ関税と財政の無茶ぶりに投資家もうんざり、「強いドルは終わった」
  • 4
    「ヒラリーに似すぎ」なトランプ像...ディズニー・ワ…
  • 5
    犯罪者に狙われる家の「共通点」とは? 広域強盗事…
  • 6
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 7
    名古屋が中国からのフェンタニル密輸の中継拠点に?…
  • 8
    自由都市・香港から抗議の声が消えた...入港した中国…
  • 9
    人種から体型、言語まで...実は『ハリー・ポッター』…
  • 10
    「けしからん」の応酬が参政党躍進の主因に? 既成…
  • 1
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 2
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 3
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸せ映像に「それどころじゃない光景」が映り込んでしまう
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 6
    日本企業の「夢の電池」技術を中国スパイが流出...AP…
  • 7
    「弟ができた!」ゴールデンレトリバーの初対面に、…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 10
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 3
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 4
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 5
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 6
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 7
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 8
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中