ニュース速報

ビジネス

情報BOX:新型肺炎、航空各社が中国便の運航見直し 運休相次ぐ

2020年01月30日(木)11時37分

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界の航空各社は中国便の運航の見直しや運休に動いている。写真は2018年2月23日、ロンドンのヒースロー空港で撮影(2020年 ロイター/Hannah McKay)

[29日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界の航空各社は中国便の運航の見直しや運休に動いている。

以下は、これまでに明らかになった各社の対応。

◎ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)

中国本土との直行便をすべて停止したと29日に発表。英政府は28日、国民に中国本土への不要不急の渡航を控えるよう求める勧告を出した。

同社のウェブサイト「BA.com」では、1月、2月ともに中国直行便の予約が取れなくなっているが、同社は電子メールで、欠航は1月31日までで、その間に状況を精査すると説明。

◎エア・カナダ

一部の中国便の運航を停止すると28日に発表していたが、29日に北京と上海行きの直行便全てを1月30日から2月29日まで運航休止にする方針を示した。カナダ政府が不要不急の渡航を中止するよう自国民に勧告したことを受けた。

◎アメリカン航空グループ

ロサンゼルス発の北京便と上海便の運航を停止すると29日に発表。ダラス発の中国便は運航を継続する。

カドロー米国家経済会議(NEC)委員長は29日、米航空各社による自主的な中国便の制限に加え、ホワイトハウスは米中を結ぶ便について一段の制限を検討していると述べた。

◎デルタ航空

米中を結ぶ便の本数を半分程度に減らし、週21便程度にすると発表。

◎ルフトハンザ航空

中国発着の全便を2月9日まで休止すると発表。グループ傘下のスイス航空、オーストリア航空も同様の措置を取る。

◎エールフランス

今週いっぱい、北京便と上海便の本数を減らすと発表。

◎イベリア航空

上海行きの全便の運航を一時停止すると発表。イベリア航空とBAはインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)の傘下にある。

◎ライオン航空(インドネシア)

中国への直行便を全て、運航停止にすると29日に発表。

◎インディゴ(インド)

中国・成都市と香港への便を運航停止にする。

◎カンタス航空

アラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)が29日、シドニーと北京を結ぶ路線の廃止を前倒しするか検討中と明らかに。同航空は昨年11月、中国の航空会社との競争激化や、ビジネスクラスの需要低迷を理由に、採算が悪化しているシドニー─北京線を廃止する方針を表明した。

◎フィンランド航空(フィンエアー)

南京および北京便の運航を3月末まで休止すると発表。

◎ユナイテッド航空

需要の大幅減を受け、北京、香港、上海向け24便を2月1日から2月8日まで運休すると発表。

◎キャセイ・パシフィック航空<0293.HK>

中国政府の指示および需要に対応し、中国本土便の輸送能力を1月30日から3月末まで半減、ないしそれ以上削減する方針示す。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB利下げ「良い第一歩」、幅広い合意= ハセット

ビジネス

米新規失業保険申請、3.3万件減の23.1万件 予

ビジネス

英中銀が金利据え置き、量的引き締めペース縮小 長期

ワールド

台湾中銀、政策金利据え置き 成長予想引き上げも関税
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 5
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 8
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 9
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 10
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中