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中国首相、景気押し上げへ政策手段の有効活用を強調
11月21日、中国の李克強首相(写真)は、景気を押し上げるため、様々な政策ツールを有効に活用する必要があるとの認識を示した。写真は北京で撮影(2019年 ロイター/Florence Lo)
[北京 21日 ロイター] - 中国の李克強首相は21日、景気を押し上げるため、様々な政策ツールをより有効に活用する必要があるとの認識を示した。
国内外の需要低迷や米国による関税の影響で、中国の経済成長率は約30年ぶり水準に落ち込んでいる。
李首相は、世界銀行や国際通貨基金(IMF)トップとの討論会後に記者団に対し、金融政策は実体経済、特に中小企業の発展により重点を置く必要があると述べ、実質金利引き下げに向け可能な全ての手段を活用する考えを示した。
前中国人民銀行(中央銀行)総裁の周小川氏は、北京で開催された別の会合で「(中国の)プライムレートは、1年物が4%強で、金融政策の拡張を図る余地はまだある」と述べた。
李首相は、国内経済は今年安定を維持したとし、今年の主な社会・経済目標を達成すると政府は自信を持っていると強調。
積極的な財政政策と穏健な金融政策を引き続き実施していくと述べた。
中国政府は、かつてのように大規模な景気支援策は実施しない方針を示しており、インフラ支出の拡大や減税、流動性の供給などを通じで減速する景気のてこ入れを図っている。
*内容を追加しました。