ニュース速報

ビジネス

安川電機3─5月期、売上高・利益は過去最高 中国受注の伸び鈍化

2018年07月12日(木)18時10分

[東京 12日 ロイター] - 安川電機<6506.T>が12日発表した2018年3─5月期の連結業績は、営業利益が前年同期比30.0%増の172億円だった。連結売上高は同19.3%増の1282億円。経常利益、純利益も含め第1・四半期としては過去最高となった。受注高は四半期ベースで過去最高となったが、中国向けの受注高の伸び率は鈍化。スマートフォン関連での受注が前年に大幅に増加した反動が響いた。

3─5月期の全体の受注高は前年同期比で10%増となった。対前年の伸び率は、1─3月期(決算期変更のため参考値)の16%と比べ鈍化した。地域別では、中国が前年同期比6%増(1─3月期は47%増)と大幅に鈍化した。

前年はスマートフォン関連で受注が大幅に増加したこともあり、足元の伸び率は「通常の水準に戻った」(広報)との見方を示している。欧州向けの受注高は16%増(同25%増)、アジアは2%減(同1%増)となった。

今四半期の業績は地域別では米州がわずかに減収となったが、国内、中国、欧州と中国を除くアジアで20%を超す増収となった。主力製品のモーション・コントロールとロボットが伸長し、全体の収益を押し上げた。モーション・コントロール事業は、生産設備の自動化など旺盛な設備投資需要を背景にACサーボが好調に推移。ロボット事業では、日本・欧州を中心に自動車関連向けが好調だったほか、中国を中心に一般産業分野が拡大した。

通期予想は据え置いた。19年2月期の連結営業利益は655億円(前年比14.7%増)を計画。第1・四半期時点の営業利益の進捗率は約26%となっている。トムソン・ロイターがまとめたアナリスト22人による通期営業利益の予測平均値は674億円。

セグメント別の売上高と営業利益の通期計画は、スマートフォン関連での需要に一服感が出ていることから、モーションコントロールで下方修正。一方、自動化に向けた旺盛な設備投資需要を反映し、ロボットの売上高と営業利益計画は増額修正した。

6月以降の前提となる為替レートも1ドル105円、1ユーロ130円で据え置いた。

(長田善行)

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

訂正-三越伊勢丹HD、通期純利益予想を上方修正 過

ビジネス

シンガポール中銀、トークン化中銀証券の発行試験を来

ビジネス

英GDP、第3四半期は予想下回る前期比+0.1% 

ビジネス

SBI新生銀、12月17日上場 時価総額1.29兆
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編をディズニーが中止に、5000人超の「怒りの署名活動」に発展
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    ついに開館した「大エジプト博物館」の展示内容とは…
  • 8
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 9
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 10
    「麻薬密輸ボート」爆撃の瞬間を公開...米軍がカリブ…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中