ニュース速報

ビジネス

第3四半期の米単位労働コスト0.2%低下、大幅下方改定

2017年12月07日(木)05時25分

[ワシントン 6日 ロイター] - 米労働省が6日発表した第3・四半期の非農業部門の労働生産性(改定値)統計では、生産単位当たりの報酬を示す単位労働コストが前期比0.2%低下と、速報値の0.5%上昇からマイナスに転じた。

第2・四半期の単位労働コストは当初発表の0.3%上昇から1.2%低下へ改定された。2014年以来初めて2四半期連続で低下した。

12-13日には連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。労働市場が最大雇用状態に近いにもかかわらず物価は米連邦準備理事会(FRB)が目標とする2%を5年半近く下回っており、政策当局者らの間で激しい議論が交わされている。

単位労働コストは前年同期比で0.7%低下した。

時間当たりの労働報酬は前期比2.7%増。速報値の3.5%増から下方改定された。

労働時間は前期比1.1%増加した。速報値は0.8%増だった。

労働生産性は前期比3.0%上昇し、14年第3・四半期以来の大幅な伸びだった。速報値から改定されなかった。第2・四半期は1.5%上昇していた。

第3・四半期は上昇率が伸びたものの、依然として緩慢な傾向が続いている。前年同期比は1.5%上昇だった。07年から16年は平均して年率1.2%上昇しており、1947年から2016年の長期平均である2.1%を下回っている。

バンク・オブ・ザ・ウエストの首席エコノミスト、スコット・アンダーソン氏は、「単位労働コストが低水準にあることで消費者物価の上昇は抑制されるが、企業利益の押し上げ要因にはなる」としている。

賃金の伸びが軟調となるなかでも労働市場の引き締まりは継続しており、こうしたことは来週のFOMCでインフレを巡る討議が一段と過熱する可能性がある。

ハイフリークエンシー・エコノミクスの首席米国エコノミスト、ジム・オサリバン氏は「労働市場の引き締まりにより経済が過熱するとの懸念が誤ったものであるとの証拠として、単位労働コストが軟調であることは確実に引き合いに出される」と指摘。

ただ、「減税措置が予想されるなか、所得の申告を先延ばしにする動きがみられており、われわれは所得に関する最近の公式なデータは歪められていると考えている。商務省は四半期納税記録から得られる情報を誤って解釈している可能性がある」と述べた。

*内容を追加して再送します。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国製造業PMI、3月は50.4に改善 需要が回復

ワールド

石油製品の供給に一部で偏り、首相からは安定的確保で

ワールド

豪、16歳未満SNS禁止法の順守状況巡り大手各社を

ワールド

米ガソリン小売価格、1ガロン4ドル突破 イラン戦争
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    アリサ・リュウの自由、アイリーン・グーの重圧
  • 4
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引…
  • 5
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    初の女性カンタベリー大主教が就任...ウィリアム皇太…
  • 8
    ビートルズ解散後の波乱...「70年代のポール・マッカ…
  • 9
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 10
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反…
  • 1
    ヘンリー・メーガン夫妻の豪州訪問に3万6000人超の反対署名...「歓迎してない」の声広がる
  • 2
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 3
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 4
    三笠宮彬子さまも出席...「銀河の夢か、現実逃避か」…
  • 5
    中国の公衆衛生レベルはアメリカ並み...「ほぼ国民皆…
  • 6
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 7
    中国最大の海運会社COSCOがペルシャ湾輸送を再開──緊…
  • 8
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 9
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 10
    作者が「投げ出した」? 『チェンソーマン』の最終…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 6
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中