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中国南部の広東省珠海市で11日夜に自動車が暴走し、大勢の人をはねた事件を巡り、中国指導部は、負傷した人々の治療に「全力を尽くす」よう求めた。写真は11月12日、珠海市で撮影(2024年 ロイター/Tingshu Wang)
[珠海(中国) 13日 ロイター] - 中国南部の広東省珠海市で11日夜に自動車が暴走し、大勢の人をはねた事件を巡り、中国指導部は、負傷した人々の治療に「全力を尽くす」よう求めた。
小型のオフロード車がスポーツセンターの周辺で運動していた大勢の人に突っ込み、35人が死亡し、43人が負傷した。当局が事件を公式に発表したのは事件発生からほぼ24時間後だった。
新華社が12日夜に報じたところによると、習近平国家主席と李強首相は、地元当局に負傷者の治療と事件の調査を開始するよう指示。
新華社によると、「習主席は、全ての地方・関係当局に対し、この事件から教訓を引き出し、危険の予防と管理を強化するよう促した。李首相は、社会の安定を確保するため、協調してリスクの予防とコントロールに努めるよう呼びかけた」という。
中国社会には衝撃が広がっており、ソーシャルメディア上では、大都市で凶悪犯罪が増加していることについて、自国の現状に対する何らかのメッセージなのではないかとの声が上がっている。ユーザーの1人は「もし中国に銃があったならば、われわれは殺し合っているかもしれない」と投稿したが、その後検閲により削除された。