ニュース速報

ドル108円半ば、1週間ぶり高値

2019年06月17日(月)15時47分

[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの108円半ば。米金利の上昇を受けて、一時108.71円と今月11日以来の高値をつけた。

週明けの市場は全般小動き。米10年国債利回りが一時2.11%と、前週末の2.05%から小幅に切り返したことでドルが買われた。短期筋が「複数回の利下げを織り込み過ぎたため、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて、若干ポジション調整的な売りを出した」(外国銀)という。

しかしその勢いは続かず。金利上昇が一服となると、ドルも108円半ばへ値を戻しもみあいとなった。

<米国債の予想変動率、2年半ぶり高水準>

FOMCを控え、高値圏で推移する米国債に売りが強まっている様子は、データにも表れている。商品先物取引委員会(CFTC)の集計によると、11日現在の投機筋(非商業部門)の2年国債先物の売り越し幅は17万5614枚と、前週の4万6058枚から急増した。

みずほ証券によると、この前週比増加幅は過去最大。「ロングポジションのアンワインドや、FOMCおよびFRB議長会見がタカ派的だった場合のヘッジとして、ショートが拡大したとみられる」という。

一方、米国債市場の変動予想を示すバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)のMOVE指数は、利下げ観測が高まった前月から急上昇し始め、1カ月物は現在80.82と16年12月以来2年半ぶり高水準へ到達。相場急変の可能性が高まっていることを示唆している。

「7月利下げの予告」(外銀)と参加者が想定する今回のFOMC。米金利が大きく振れれば、ドル相場にも影響が及びそうだ。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 108.59/61 1.1214/18 121.79/83

午前9時現在 108.56/58 1.1213/17 121.77/81

NY午後5時 108.55/58 1.1207/11 121.69/73

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、米国に抗議 台湾への軍用品売却で

ワールド

バングラデシュ前首相に死刑判決、昨年のデモ鎮圧巡り

ワールド

ウクライナ、仏戦闘機100機購入へ 意向書署名とゼ

ビジネス

オランダ中銀総裁、リスクは均衡 ECB金融政策は適
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国か
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 7
    山本由伸が変えた「常識」──メジャーを揺るがせた235…
  • 8
    経営・管理ビザの値上げで、中国人の「日本夢」が消…
  • 9
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 10
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 9
    ヒトの脳に似た構造を持つ「全身が脳」の海洋生物...…
  • 10
    「不衛生すぎる」...「ありえない服装」でスタバ休憩…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中