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ドル108円半ば、1週間ぶり高値
[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの108円半ば。米金利の上昇を受けて、一時108.71円と今月11日以来の高値をつけた。
週明けの市場は全般小動き。米10年国債利回りが一時2.11%と、前週末の2.05%から小幅に切り返したことでドルが買われた。短期筋が「複数回の利下げを織り込み過ぎたため、FOMC(米連邦公開市場委員会)を控えて、若干ポジション調整的な売りを出した」(外国銀)という。
しかしその勢いは続かず。金利上昇が一服となると、ドルも108円半ばへ値を戻しもみあいとなった。
<米国債の予想変動率、2年半ぶり高水準>
FOMCを控え、高値圏で推移する米国債に売りが強まっている様子は、データにも表れている。商品先物取引委員会(CFTC)の集計によると、11日現在の投機筋(非商業部門)の2年国債先物の売り越し幅は17万5614枚と、前週の4万6058枚から急増した。
みずほ証券によると、この前週比増加幅は過去最大。「ロングポジションのアンワインドや、FOMCおよびFRB議長会見がタカ派的だった場合のヘッジとして、ショートが拡大したとみられる」という。
一方、米国債市場の変動予想を示すバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BAML)のMOVE指数は、利下げ観測が高まった前月から急上昇し始め、1カ月物は現在80.82と16年12月以来2年半ぶり高水準へ到達。相場急変の可能性が高まっていることを示唆している。
「7月利下げの予告」(外銀)と参加者が想定する今回のFOMC。米金利が大きく振れれば、ドル相場にも影響が及びそうだ。
ドル/円
午後3時現在 108.59/61 1.1214/18 121.79/83
午前9時現在 108.56/58 1.1213/17 121.77/81
NY午後5時 108.55/58 1.1207/11 121.69/73
(為替マーケットチーム)