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ドル110円半ば、1ヵ月ぶり安値圏で上値重い
[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の110円半ば。前日につけた1カ月ぶり安値からは切り返したものの、上値の重い展開が続いた。
日本の連休明け、ドルは110円後半で取引が本格化した。最近の安値圏では国内勢の買いが強まるとの期待もあったが「市場はトランプ米大統領の対中貿易に関するツイッター発言の真意を量りかねている」(外銀)といい、買いは散発的。110円半ばから後半を上下する展開が続いた。
中国株が前日比小幅安にとどまった一方、日経平均が300円を超える下げとなったことも、円が堅調に推移する要因となった。「大統領の発言は交渉戦術の一部なのかもしれないが、交渉の長期化は貿易戦争激化への懸念を増大させる」(別の外銀)との指摘もあった。
トランプ大統領は5日、2000億ドル相当の中国製品に対する関税を10日から、現在の10%から25%に引き上げると表明。現在関税を課していない3250億ドル相当の中国製品についても、「近く」25%の関税を発動する考えを示した。
ドルは6日に110.28円まで下落。3月28日以来約1カ月ぶり安値を更新した。
この日アジア時間に動きが目立ったのは豪ドル。中銀が政策金利の据え置きを決めたことを受け、77円前半から後半へ上昇。前週末以来の水準を一時回復した。事前の市場では据え置きと利下げ予想が拮抗していたため。
市場筋によると、利下げを予想していた向きは、上昇は一時的との見方から上値で戻り売りに動いたという。
ドル/円
午後3時現在 110.62/64 1.1213/17 124.05/09
午前9時現在 110.79/81 1.1199/03 124.09/13
NY午後5時 110.76/79 1.1197/02 124.08/12
(為替マーケットチーム)