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英野党・労働党7議員が離党、ブレグジット巡る党首方針に反発
[ロンドン 18日 ロイター] - 英野党・労働党の7人の議員が18日、離党を表明した。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に対するコービン党首の対応への不満や反ユダヤ主義を巡る対立が理由。離党議員らは労働党が「強い左寄りの組織政治に乗っ取られている」と批判した。
労働党内では、コービン党首がブレグジット戦略を修正しようとしないことに対する不満が高まり、国民投票再実施に向けた動きも出ていた。
英国の外交・通商政策の大転換となるEU離脱が39日後に迫る中、離脱を巡る分裂により伝統的な政党の路線が崩れ、英政局は混沌としてきた。
離党した7議員の1人、クリス・レスリー議員は記者会見で、労働党は入党時の姿とは異なり、「ハードレフトの組織政治にハイジャックされている」とし「欧州に関する労働党の裏切りの証拠は今や誰の目にも明らかだ」と述べた。
離党した議員は、クリス・レスリー氏のほか、ルシアナ・バーガー議員、アンジェラ・スミス議員、ガビン・シュカー議員、チュカ・ウムンナ議員、マイク・ゲイプス議員、アン・コフィー議員。7人は「独立グループ」を立ち上げ、議員を続ける。
離党議員に近い労働党関係者は、18日の離党をきっかけに、離党の第二陣が出る可能性があると述べた。
コービン党首は声明で、「(7人の)議員が、先の選挙で多くの有権者の支持を得た労働党の政策のために共に努力し続けることができないと感じたことに失望している」と述べた。
コービン党首は今のところ、メイ首相が議会の承認を得られる離脱協定案をEU側と取りまとめられなければ、2度目の国民投票を選択肢としている。
労働党内では、2度目の国民投票支持が多いものの、速やかな離脱を望む党員もいる。