ニュース速報

英野党・労働党7議員が離党、ブレグジット巡る党首方針に反発

2019年02月19日(火)04時04分

[ロンドン 18日 ロイター] - 英野党・労働党の7人の議員が18日、離党を表明した。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)に対するコービン党首の対応への不満や反ユダヤ主義を巡る対立が理由。離党議員らは労働党が「強い左寄りの組織政治に乗っ取られている」と批判した。

労働党内では、コービン党首がブレグジット戦略を修正しようとしないことに対する不満が高まり、国民投票再実施に向けた動きも出ていた。

英国の外交・通商政策の大転換となるEU離脱が39日後に迫る中、離脱を巡る分裂により伝統的な政党の路線が崩れ、英政局は混沌としてきた。

離党した7議員の1人、クリス・レスリー議員は記者会見で、労働党は入党時の姿とは異なり、「ハードレフトの組織政治にハイジャックされている」とし「欧州に関する労働党の裏切りの証拠は今や誰の目にも明らかだ」と述べた。

離党した議員は、クリス・レスリー氏のほか、ルシアナ・バーガー議員、アンジェラ・スミス議員、ガビン・シュカー議員、チュカ・ウムンナ議員、マイク・ゲイプス議員、アン・コフィー議員。7人は「独立グループ」を立ち上げ、議員を続ける。

離党議員に近い労働党関係者は、18日の離党をきっかけに、離党の第二陣が出る可能性があると述べた。

コービン党首は声明で、「(7人の)議員が、先の選挙で多くの有権者の支持を得た労働党の政策のために共に努力し続けることができないと感じたことに失望している」と述べた。

コービン党首は今のところ、メイ首相が議会の承認を得られる離脱協定案をEU側と取りまとめられなければ、2度目の国民投票を選択肢としている。

労働党内では、2度目の国民投票支持が多いものの、速やかな離脱を望む党員もいる。

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

マスク氏新党結成「ばかげている」、トランプ氏が一蹴

ワールド

米、複数の通商合意に近づく 近日発表へ=ベセント財

ワールド

米テキサス州洪水の死者69人に、子ども21人犠牲 

ワールド

韓国特別検察官、尹前大統領の拘束令状請求 職権乱用
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    アリ駆除用の「毒餌」に、アリが意外な方法で「反抗」...意図的? 現場写真が「賢い」と話題に
  • 3
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」だった...異臭の正体にネット衝撃
  • 4
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 5
    シャーロット王女の「ロイヤル・ボス」ぶりが話題に..…
  • 6
    コンプレックスだった「鼻」の整形手術を受けた女性…
  • 7
    「シベリアのイエス」に懲役12年の刑...辺境地帯で集…
  • 8
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 9
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 10
    ギネスが大流行? エールとラガーの格差って? 知…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 5
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 6
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 7
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚…
  • 10
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中