コラム

優秀な経営者や営業マン、投資家に共通する「ウソ」の種類

2021年11月26日(金)15時30分

「投資は時間軸を長く持つことが大事。挑戦し続ける時間を耐え切ることができたら、投資はほとんど成功したも同然だ」

藤野氏はそう言うが、とはいえ先立つものがなければ投資自体ができない......と感じる人も多いだろう。これに対し藤野氏は、お金を「過去の缶詰」ではなく「未来の缶詰」に入れることが大事だと話す。

過去の缶詰に入っているお金は、その人の努力や環境、人間関係など、過去の営みの結果である。一方、未来の缶詰に入れたお金は、未来の自分の可能性、未来の社会を形づくるものだ。

例えば鴨頭氏には、アプリ開発の見積もりをめぐってある業者と絶縁した過去がある。しかし、今は自分が所有する金額以上の見積もりがきたとしても怒らないと話す。なぜなら、「未来の自分ならそのお金を持っている」と思えるからだ。

「僕はお客様から預かったお金を広告に回してYouTubeを運営している。そう考えるとお金なんてもともと自分の手元にはなくて、経済循環で一瞬僕のもとを通り過ぎるだけ。その一瞬でどれくらいお金の価値を大きくできるかを考えながら仕事をしている」

「今自分が持っている金額」だけを考えると苦しくなるが、お金とは本来循環するもの。社会とのつながりを広い意味で考えられるようになると、未来の自分と対話することも可能になる。

誰もが未来の缶詰にお金を投資できるようになれば、日本の社会も明るくなるかもしれない。

※「お金のまなびば!」は、藤野氏とお金や投資、経済について学んでいくYouTubeチャンネル。今回はその動画「【藤野英人×鴨頭嘉人】変わりたい人必見!成功の法則を語る」から、エッセンスをほんの一部、記事にまとめた。

構成・酒井理恵

●YouTubeチャンネル「お金のまなびば!」

プロフィール

藤野英人

レオス・キャピタルワークス 代表取締役会長兼社長、CIO(最高投資責任者)
1966年富山県生まれ。国内・外資大手資産運用会社でファンドマネージャーを歴任後、2003年にレオス・キャピタルワークスを創業。日本の成長企業に投資する株式投資信託「ひふみ投信」シリーズを運用。投資啓発活動にも注力しており、東京理科大学MOT上席特任教授、早稲田大学政治経済学部非常勤講師、日本取引所グループ(JPX)アカデミーフェロー、一般社団法人投資信託協会理事を務める。主な著書に『投資家みたいに生きろ』(ダイヤモンド社)、『投資家が「お金」よりも大切にしていること』(星海社新書)、『さらば、GG資本主義――投資家が日本の未来を信じている理由』(光文社新書)、『「日経平均10万円」時代が来る!』(日経BP 日本経済新聞出版)など。

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