『トイ・ストーリー3』『シュレック・フォーエバー』など今後も続々と公開される3D映画に欠かせないのが、専用の3Dメガネ。「重くてうっとうしい」「自分のメガネと2重になって見にくい」などの不満を耳にするが、私が何より気になったのは衛生面だ。

 他の誰かの顔や髪に密着していたものだと考えると、なんとなく落ち着かない。目を擦った手でメガネを触ったり、咳やくしゃみの飛沫が付着することで、インフルエンザなどの感染ルートにもなるんじゃないだろうか・・・。「ばい菌なんてどこにでもいるのに、神経質になりすぎ」という指摘は当然あるのだろうけれど、長時間使うものだけに、気になり始めると映画を楽しむどころではない。

 同じように感じる人は少なからずいるようで、米女性誌グッド・ハウスキーピングは先週、ニューヨーク州やコネティカット州などの7つの映画館で3Dメガネの消毒状況の抜き打ち検査を実施した。その結果、きちんと殺菌されていたメガネは「一つもなかった」とのこと(どの映画館も「毎回、使用後に消毒している」と申告していたのだが)。さまざまな細菌が付着していたが、なかには黄色ブドウ球菌が付着したメガネもあり、結膜炎や食中毒、さらには敗血症や肺炎の感染源になりかねないという。

 

 イタリアでも、『アバター』が大ヒットしていた今年2月、3Dメガネの使い回しによって目の疾患を広がっているとして、7000本のメガネが回収された(映画の大ヒットで観客が殺到し、消毒が間に合わなかったらしい)。

 こうなると、日本の映画館は大丈夫?と心配になる。そこで、私が映画を観賞した都内の映画館に問い合わせたところ、「ピュアステラというアルカリ分解水に浸けて、毎回消毒しております」とのこと。電話に出た女性が即答したところをみると、問い合わせが結構あるのかもしれない。

 ここは、日本人の勤勉さ、正直さを信じてみようか。それでも気になる人は、自分で対策を。グッド・ハウスキーピングによれば、アルコール消毒をすれば細菌の95%以上を除去できるし、洗面所で石鹸を使って水洗いしても同等の効果があるという(乾いたティッシュで拭くだけでは66%しか除去できない)。

 

――編集部・井口景子

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