5月10日の記事「マーケットは最強の政策決定者」の写真でお気付きになったかもしれないが、5日に死者が出たギリシャの暴動には犬も「参加」していた。暴徒と同じ方向を向いている様子は、たまたま騒乱に出くわしたというより、自らが意思を持って政府に抗議しているかのようだ。当日の編集担当者だった私は、思わずこの写真を選んだ。

[追記:デモ犬の写真は掲載期限切れのため削除しました]

 首輪を付けているが、実は野良犬。首都アテネで頻発する各種の抗議デモになぜか現れるワンコたちの1匹だ。首輪は市当局が避妊・去勢手術を施した印だという。

 過去1、2年の犬たちの様子を収めた写真が、いろいろなサイトで人気を呼んでいる。スライドショーもある。愛らしい姿が犬好きにはたまらない。ちなみに犬たちは治安部隊の催涙ガスを浴びても平気らしい。

 債務危機で崖っぷちのギリシャは、EU(欧州連合)とIMF(国際通貨基金)による巨額の金融支援を取り付けた。しかし前途は険しく、いずれ債務不履行(デフォルト)に陥るとの見方が強い。財政再建に向けた増税や年金カットで、国民の生活は苦しくなるだろう。デモ犬たちは元気でいられるだろうか。

──編集部・山際博士

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