[東京 29日 ロイター] - 富士通 <6702.T>は29日、2016年3月期(国際会計基準、IFRS)の連結業績見通しを下方修正した。ネットワーク事業とデバイス事業の下振れが主因。営業利益は200億円減額の1300億円(同27.2%減)とした。
トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト16人の営業利益予測の平均値は1402億円となっている。
売上収益は800億円減額して4兆8000億円(前年比1.0%増)、当期利益は150億円減額して850億円(同39.3%減)。
田中達也社長は会見で「足元の市場環境の厳しさは来年度も続くと予想してるが、将来の成長に向けた取り組みを優先したい」と述べ、今年度と来年度でビジネスモデルの変革を進める方針を強調。その上で「2017年度以降の成長をより確かなものにしたい」と述べた。
ビジネスモデルの変革については、今期300億円を投じる計画。これまで250億円を使っており「1―3月期に持ち越したものが、少なくとも50億円ある」(塚野英博・財務最高責任者)という。
同社は、4月1日付で「デジタルサービス部門」を新設。ネットワークビジネスやインターネット・オブ・シングス(IoT)、クラウド、モバイル、ビッグデータなど成長分野を集め、部門間のシナジーを高める。同部門は、富士通単独で4000―5000人規模の陣容になる。
想定為替レートは1月以降1ドル=120円、1ユーロ=130円で、中間期時点の下期の想定レートと変化ない。
(清水律子)