[ロンドン 12日 ロイター] - 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は12日、英国の格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げた。
現在の格付けは「トリプルA」。英国が欧州連合(EU)から離脱した場合、巨額の双子の赤字を抱える同国の資金調達をめぐり、疑問が高まると指摘した。
S&Pは、キャメロン首相が2017年末までに実施するとしている欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票は「英国の金融サービスや輸出部門だけでなく、経済全般の成長見通しに対するリスクとなる」と指摘。英国がEUを離脱すれば、経済だけでなく、公的債務や財政赤字への対処にも影響が出る可能性があると警告した。
S&Pは格付け見通しを「ネガティブ」としたことは、向こう2年間に格付けを引き下げる確率が少なくとも3分の1存在していることを示すとしている。
英国の格付けをめぐっては、ムーディーズ・インベスターズ・サービスとフィッチ・レーティングスが、財政赤字の縮小が進んでいないとして、2013年に最高位の「トリプルA」から1段階引き下げている。