人工知能(AI)新興企業の米アンソロピックは23日、中国のAI企業3社がアンソロピックのAIモデル「クロード」を不正に利用し、AIモデルを改良したと明らかにした。不正に改良されたAIモデルには必要な安全対策がないため、重大なリスクにつながる恐れがあると警告している。
この件を巡っては、 対話型AI 「チャットGPT」を手がける米オープンAIが今月12日、米下院の「米国と中国共産党間の戦略的競争に関する特別委員会」(中国特別委)にメモを送り、中国新興AIのディープシークがオープンAIなどの米主要AI企業を標的にしてモデルを複製し、自社AIの学習に利用していると警告していた。
アンソロピックによると、中国のディープシークのほか、新興AI企業のムーンショットとミニマックスが約2万4000件の偽アカウントを利用し、1600万件を超えるクロードとの対話を生成。3社は「蒸留(distillation)」と呼ばれる手法を用い、性能の高いモデルを利用して自社モデルを訓練する方法で能力向上を図っていたとしている。アンソロピックはこうした行為は利用規約や地域アクセス制限に違反すると指摘。不正に「蒸留」されたAIモデルには必要な安全対策がないため、国家安全保障上の重大なリスクにつながる恐れがあるほか、オープンソース化されれば政府の管理を超えて国際的に拡散しリスクが一段と高まると警告している。
この件に関してディープシーク、ムーンショット、ミニマックスからコメントは得られていない。
[ロイター]

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