こうした懸念は、トランプによる「地政学的な強硬姿勢」の顕在化や、米国債や米株といったドル建て資産への信頼低下によって、さらに深まっている。

ワールド・ゴールド・カウンシルのアメリカ地域担当シニア・マーケット・ストラテジスト、ジョー・カヴァトーニは本誌に対し、次のように語る。

「金にとって最大のリスクは、世界的なリスク感情の軽減だ。地政学的な緊張が緩和し経済成長が強まれば、安全資産への需要は後退する」

「金利上昇、ドル高、リスク資産への回帰といった動きも、金の勢いを弱める可能性がある」と彼は続ける。「とはいえ、現時点ではそうした条件はそろっておらず、金が強い理由の一端になっている」

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