だが筆者の取材に応じた複数の関係者は、まだ仮定の話にすぎないバンスの選挙運動の詳細について、あれこれと推測するのは無意味だと警告している。

それでもバンスが政治集会に顔を出せば、支援者から大統領選への出馬を促されることは珍しくない。しかし、そうした場面に何度も居合わせた人たちによれば、バンスは次期大統領選に関する話題をすぐに打ち切り、今は26年の中間選挙で共和党が上下両院の過半数を維持できるように力を貸してくれと呼びかけているという。

とはいえ、いつまでも次期大統領選の話題を避けて通るわけにはいかない。それに、いざ出馬を表明したとしても、まずは党内の予備選に勝たねばならない。無投票で指名を獲得できるほど甘くないことは、本人が一番よく承知しているはずだ。

オハイオ州でバンスの上院選を支援した共和党の大口献金者ジョン・キャッツィマティディスも、「今はまだ白紙。大統領になりたい人は彼以外にもいるはずだ」と言う。

もちろん、いざ出馬を決意すれば、現職副大統領のバンスには大きな強みがある。再選を目指す現職大統領と同様、選挙戦での注目度は一番高いだろう。現に議会からシリコンバレーまで、幅広い支持者・支援者がいるし、集金力抜群のトランプからの協力も期待できる。

本当はどんな人物なのか