イスラエルとシリアは74年に兵力引き離し協定を結び、それに基づいてゴラン高原にDMZが設置されたが、ゴラン高原は現在も国際的にはシリア領と位置付けられている。このパターンであれば、ウクライナはドンバス地方の領有権を法的に手放すことを避け、メンツを失わずに済む。
しかし、今のロシアは、ドンバス地方の領有権が国際的に認められない限り、戦闘を終えるつもりはない。
DMZやFEZが機能するためには、双方が紛争の終結を強く願い、戦闘の継続より和平の恩恵のほうが大きいと考えていなくてはならない。しかし、ロシアは、戦場で優位に立っているのは自国のほうだと考えている(トランプ政権の姿勢がこのような認識を助長している)。一方、ウクライナと欧州諸国は、領土に関して譲歩しても将来の平和が約束されるわけではないと考えている。
戦闘終結への道筋がはっきり見えているとは言い難い。
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