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位置情報共有サービスの「ループト」を立ち上げて間もない22歳のアルトマン SHERRY TESLERーTHE NEW YORK TIMES/AFLO

好ましい面としては、「妄想に近いレベルの強烈な自信」を持っていて、「長い目で見たテクノロジーと社会の変化を見通す能力にたけて」いる。そして、ユダヤ系として自分は楽天主義者であると同時に、最悪の事態も想定している。ほかの人間の考えていることに影響を受けないので、リスク評価が極めて得意だという。

しかし、AIのリーダーとしては情緒面でも属性面でも自分は適任とは言えないという。「(その役割を)もっと楽しめる人がいるはず。もっとカリスマ性がある人もいるはず」だと、以前出演したポッドキャストの番組で語っている。自分が「大半の人の生活の現実を知らない」ことも自覚している。

サンフランシスコのイベントの司会者が尋ねた──自身が開発しようとしているAIに、どのようにして価値観を持たせるつもりなのか。

1つの方法は、「人類社会の知恵をできるだけ多く結集させて」グローバルなコンセンサスを育むことだと、アルトマンは言った。「どのような価値観を持たせるべきか、絶対にさせるべきでないことは何か」をみんなで決めようというわけだ。

この言葉に聴衆が静かになった。

あるいは、「『あるべき価値観はどのようなものか、それをどのようにシステムに実行させればいいか』をジャックに10ページほどの文章にまとめてもらってもいい」とのことだった。

聴衆は一層静まり返った。

アルトマンは、自身が主導する革命が「ありきたりのテクノロジーの革命より大がかり」になると確信している。その一方で、テック起業家たちと接してきた経験を通じて、「『今度は本当にすごいぞ』といった類いの発言がいかに人をうんざりさせるかもよく知っている」と言う。

それでも、何らかの革命が起きることは確実だと思っている。少なくともAIは、政治、労働、人権、監視、経済的不平等、軍事、教育の在り方を根本から変えるだろう。

そうだとすれば、アルトマンという人間が何者かは、私たち全員の大きな関心事にならざるを得ない。

しかし、それを読み解くことは難しい。この人物は、どれくらい信用できる人間なのか。そして、人々の抱く不安にどれくらい配慮するつもりがあるのか。

人々の不安を和らげるために出席したイベントの壇上ですら、その点はあやふやだ。できるだけ革命のペースを落とそうと努力すると語る一方で、その革命は問題ないと思うとも述べた。たぶん問題ない、と。

こんな言葉もあった。「あなたに嘘をついて『それを完全にストップさせることはできます』と言うこともできる。でも......」

話は途中で終わってしまった。そこで私は8月のある日、続きを聞くために、サンフランシスコのブライアント・ストリートにあるオープンAIのオフィスを訪ねた。

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 1106字自身の生い立ちを語るアルトマン
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