ポスト紙によれば、バノンはボルソナロに対して、大統領選の結果に異議を唱えるよう呼びかけ、そうすることで彼に対する支持がさらに高まるし、抗議を促すことができると述べたという。「ブラジルで起きていることは、世界的な出来事だ」とバノンは同紙に語り、さらにこう続けた。「(ブラジルの)国民は、自分たちの選挙権を奪われたと主張している。アメリカで同様の動きがトランプ個人を超える大きな問題に発展したように、この動きもボルソナロ個人を超える大きな問題に発展している」

エドゥアルド・ボルソナロは11月に、バノンが自身のポッドキャスト番組「War Room」で話をした際の動画をインターネット上に投稿した。バノンはこの中で、ブラジル国民は電子投票機が使われたことに怒りの声を上げるべきだと示唆。さらにボルソナロの支持者による抗議デモに言及し、「これが今後どうなっていくのか、とても興味深い」と述べ、抗議デモを「偉大な闘い」だと称賛した。

こうも述べた。「選挙のデジタル化が始まり、投票用紙による投票が出来なくなると、有権者の本人確認ができなくなる。そして票は選挙区から奪われ、集計は集計センターに一元化されるようになる。その理由はただ一つ。選挙を盗むためだ。彼らは、自分たちが国民の支持を得ていないことを知っているのだ」

米議会襲撃事件の証言を拒み禁錮4カ月に

議会など政府建物の襲撃に先立ち、バノンのこの発言の動画がソーシャルメディア上で広まった。

米ハーバード大学のローレンス・トライブ名誉教授(憲法学)は、ツイッター上でこの動画を共有して、次のように書き添えた。「バノンは、トランプがここアメリカで暴動を企てる手助けをする中でも中心的な役割を果たした。下院特別委員会が、トランプやルディ・ジュリアーニ元ニューヨーク市長などに加えてバノンも調査対象にする重要性がますます高まった」

バノンは米連邦議会襲撃事件の前日、自身のポッドキャスト「War Room」の中で「明日はあらゆる地獄の門が解き放たれるだろう」と語っていた。米連邦地裁は2022年10月、連邦議会襲撃事件について調査を行う米下院特別委員会の召喚に応じなかったとして、バノンに禁錮4カ月の判決を言い渡した。

【動画】アメリカとそっくり、議会襲撃