ミャンマーの軍事政権は、昨年2月のクーデターで政権を奪取して以来、少なくとも3度にわたり大規模な恩赦を実施している。

そのうちの1度は、ミャンマーの政治的代表者が初めて締め出された昨年のASEAN首脳会議後に行われたものだ。この恩赦では、有名な政治家、セレブ、映画俳優、ジャーナリストたちが釈放された。

今回ターネルや久保田らが釈放されたことは、もちろん好ましいニュースだ。これまで不安と苦悩の日々を送ってきた家族や友人にとっては、とりわけ朗報と言えるだろう。

しかし、これをもって軍事政権が和解を望んでいると判断するのは正しくない。軍事政権が大きな方針転換に踏み出そうとしていると見なすべきでもない。

この措置はせいぜい、東南アジアの地域情勢の変化に対応するための戦術的な微修正にすぎない。

ミャンマーの軍事政権が最終的に目指すのはあくまでも、暴力によって反政府勢力を全面的に制圧することなのだ。

From thediplomat.com

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