このメスの個体が、自ら井戸掘り行動を発明したのか、それとも、自身が生まれた群れで学んだものなのかは、不明だという。

「井戸掘りは単純な解決行動に思えるかもしれないが、実はかなり複雑なものだ!」とホベイターは指摘する。「水は隠されているので、地面を見つめても、そこにあるかどうかかはわからない。また地面を掘っても、水が井戸に湧き出てくるまでには少しのあいだ待たなくてはならない。こうした遅延報酬がからむ行動は、習得がずっと難しい。実に興味をそそられる行動だ」

(翻訳:ガリレオ)

ニューズウィーク日本版 進化する世界の鉄道
2026年10月20日号(10月14日発売)は「進化する世界の鉄道」特集。

鉄道黄金期を迎えたヨーロッパを旅する――コリン・ジョイス(ジャーナリスト)/豪快かつ特異なアメリカ大陸鉄道史/膨張する中国鉄路の野望/「夢の超特急」リニアの現実/韓国、アフリカ、インド……世界を駆ける鉄道新事情

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます