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筆者の愛犬バルコ AGOTA GABOR

精神科医の前で事件を再現してみると

精神科医は2週間後にやって来て、事件のときの女性と同じように振る舞った。どう猛な犬なら、飼い主を攻撃していると思った相手の後を追い掛けるという。だがバルコは餌のある方に行ってしまい、飼い主への忠誠心の薄さがかえって無実の証明になった。精神科医は詳細かつ長文の報告書を書いてくれた。

2週間後、公判の日がやって来た。女性はバンクーバーに引っ越したらしいが、バルコにかまれたと主張する詳細な手紙を提出していた。

裁判官は精神科医の報告書を読んだ上で女性にジーンズの提出を求めたものの、既に廃棄されていたと語った。当時、犬の精神科医の存在はほとんど知られていなかったが、裁判官はこの女性の行為からバルコは無実だと判断した。かまれた証拠であるはずの破れたジーンズを保管していないのはおかしいからだ。

私たちの勝訴だった。私は歓喜した。バルコはそれから12年以上、口輪なしで生活することができた。

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