ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4月初め、キーウ(キエフ)近郊の町での虐殺をロシア軍の仕業だと述べ、ロシア側がそれを否定していることに言及した。そして「メルケル前首相とニコラ・サルコジ元フランス大統領を虐殺が起きたブチャに招待する。ロシアに譲歩する政策がこの14年間で何をもたらしたかを見てもらいたい」と語った。

AFP通信によれば、ゼレンスキーのメッセージに対し、メルケルの報道担当者は「ブカレストで行われた2008年のNATO首脳会議においてウクライナのNATO加盟を阻止した自身の判断を今も支持している」という声明を出した。

さらに「ブチャをはじめウクライナ各地で発覚した残虐行為を考慮し、ウクライナの側に立ち、ロシアの野蛮さとウクライナに対する戦争を終わらせるための各国政府と国際社会によるすべての努力を、メルケル前首相は完全に支持する」と、付け加えた。

だがメルケル時代の他の政府高官たちは、もっと深い悔恨の意を表している。メルケル政権の外相を務めていた社会民主党のフランクワルター・シュタインマイヤー元大統領は、長年にわたってロシアとの融和を主張してきたことについて「自分は、他の人と同様、間違っていた」と語った。

ロシア依存の責任

ロシアはユーラシア大陸の協力関係の中で信頼され、評価される存在になりうるとドイツは希望を抱いていたが、それは間違いだった。そのことに、メルケル首相は大きな責任がある、とマイヤーは述べた。

「メルケル首相は東ドイツ出身で、ロシアに対する姿勢がわれわれの立場と大きく異なっていた」と、マイヤーは指摘した。「ドイツが多くの点でロシアに依存する態勢をとったことについて、メルケルは非難されるかもしれない。そう、ドイツは現時点で、完全にわれわれの仲間とはいえないと思う」

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