<パニック状態から一転、大歓声でスタジアムが一つに>

アメリカンフットボールの試合で、ファンは躍動する選手たちのスーパープレイを期待している。しかし、今回スタジアム中の視線と歓声を集めたのは選手ではなく客席の観客たちによる見事な連携、そして1匹の猫だ。

11日にハードロック・スタジアムで行われたマイアミ大学ハリケーンズのホーム開幕戦、アパラチアン州立大学マウンテニアーズとの試合の第1クォーターに事件は起きた。

観客が撮影した動画には、今にも落下しそうな白黒の猫がスタジアム上階で必死にもがいている様子が捉えられている。スタジアム中の観客がパニック状態で見守るなか、オレンジ色のシャツを着た一人の男性が上から手を伸ばすも届かない。

耐えられなくなった猫がついに落下。スタジアム全体がどよめく。

しかし、悲鳴はすぐに大きな拍手と歓声へと変わった。下の階でファンが広げていた旗がクッションとなったのだ。

「前足2本でぶら下がっていたのが1本になったときに、『もうすぐ落ちてくる』と思った」

クロマー夫妻はハリケーンズのシーズンチケットを持っており、試合のたびに星条旗を持参していた。上でもがいている猫を見て、手すりに付けていた旗を外し、そのときに備えた。

おかげで猫に怪我はなかったという。

この幸運とスタジアムの一体感がチームにも伝染したのか、ハリケーンズは25対23で試合に勝利した。

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