「そういう誤解のせいで多くのHIV感染者が苦しめられた」と、トメスは言う。「人は一定のルールを学ぶと、それがどんな病気にも効くと信じたがる。でも細菌やウイルスの世界は、はるかに複雑だ。次に来るウイルスがどんなルートで感染するか、私たちには知りようもない」
今回のコロナ危機が終息した後も、私たちはインフルエンザの季節が来るたびにマスクを着けるだろうか。体調が優れないときは無理をせず、休んだりリモートワークができるよう職場に要求し続けるだろうか。品切れを警戒してトイレットペーパーや缶詰を買いだめするだろうか。
こうした習慣が定着するかどうかは、時が教えてくれるだろう。
©2021 The Slate Group
2026年9月15日号(9月8日発売)は「がん個別化医療が救う命」特集。
ゲノム医療から「自分に合う治療」を探す時代へ[PLUS]手記「ステージ4のがんをクスリで治す」(ジャーナリスト・金田信一郎)
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます