トランプ氏は毎日、時には約1時間ごとにツイッターに不満げで扇動的なメッセージを投稿し、職務の柱に据えていたが、そのアカウントは自身の支持者が連邦議会議事堂に乱入した6日の事件を受けて停止された。

バイデン氏はツイッターへの投稿を、政策目標を示すのに活用しており、たまには肩のこらないコメントも発信している。例えば好みのアイスクリームについて「チョコレートチップだと認める」と明かした。

マスク着用と多様性

前政権との違いが最も際立っているのが、バイデン氏の新型コロナへの対応だ。バイデン氏はパンデミックとの闘いを最優先課題に据えている。

トランプ氏は流行の初期段階に感染拡大を軽視し、マスクの着用を避けるのが常だった。ほとんどの政権当局者もトランプ氏の近くにいるときはマスクをしなかった。トランプ氏と政権チームの複数メンバーが感染した。

バイデン氏は政府の建物内におけるマスクの着用を義務化した。

バイデン氏と政権当局者は公的なイベントの際に、ソーシャルディスタンス(社会的距離)に関する衛生当局のガイドラインを守っている。バイデン氏は就任初期の大統領令への署名の多くを、広い空間が確保できる大食堂「ステートダイニングルーム」で行った。

また、閣僚に指名した人々に対して、登録ロビイストやロビイスト団体からの贈答品の受け取り拒否など、倫理についての厳しい誓約への署名を求めた。

多様性も推進

バイデン氏は多様性を推進する姿勢も前面に押し出した。女性、黒人、アジア系で初めて副大統領となったハリス氏は、次々にイベントに出席している。

白人男性を顧問に据えてはいるが、女性初の財務長官であるイエレン氏や黒人初の国防長官のオースティン氏など、閣僚の顔ぶれはトランプ氏時代と異なり、米国の多様性を映し出している。

議会では、バイデン氏の政策が共和党のほか、より大胆な改革を求めるリベラル派議員の抵抗に遭うとみられる。二極化が進んだトランプ政権の数年間を葬り去ろう、という同氏の呼びかけが試されるのはその時だ。

共和党ストラテジストのダグ・ヘイ氏は「足元では明らかに事態が鎮静化している。わずか数週間前には議事堂で大混乱が起きたが、落ち着きが戻りつつある」と述べた。

「今後に向けてバイデン氏は、トランプ氏ができると言い続けて成し得なかった『取引』を結ぶのに絶好の位置に立っている」としたが、「簡単なことだと言いたいわけではない」とくぎを刺した。

[ロイター]
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