「地域の国々は、これまでのようにその国独自のやり方で、ややこしい中国の挑戦に対処していくことになるだろう。それは常にアメリカの利益と一致するとは限らない」と、パンは言う。「アメリカの国益でさえ、完全に反中という基準で定義できるわけではない」

新型コロナウイルスや気候変動、経済や人種の不平等といった世界的な問題に直面して、アメリカのリーダーシップへの疑問が高まっている。パンに言わせれば、今こそ、アメリカや中国のような大国は、アジアと世界のために持続可能で協力的な未来を構築するために、戦争を挑発した過去の時代を切り捨てるまたとないチャンスだ。

「世界的な問題だけを考えても、この2つの超大国には違いよりも共通点のほうが多い」と、パンは本誌に語った。「いずれにせよ、これらの問題は、昔ながらの軍事同盟の政治では解決できない」

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます