[チューリヒ 5日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行、SNB)のシュレーゲル総裁は5日、金融政策は近年のさまざまな世界的危機に対応し、国内インフレ率をおおむね目標の範囲内に維持してきたとの見解を示した。

チューリヒで開かれたイベントで、スイスは小規模な開放経済で、スイスフランが世界の主要な安全通貨の一つであることから、外部からのショックの影響を特に受けやすいと説明。「われわれの経済は開放的であるがゆえに、世界の嵐に強く揺さぶられる」と語った。

SNBは物価安定と定義する0─2%のインフレ率を目標とし、政策金利に加えて外国為替取引を通じても金融環境に働きかけていると述べた。

3日発表の政府統計によると、10月のインフレ率は燃料価格の上昇を背景に1.5%に加速し、前年比の物価上昇率は約3年ぶりの高水準となった。

シュレーゲル氏は足元のインフレ率上昇について、主にガソリン、軽油、暖房用燃料の値上がりが要因だったと説明。「ただ、全般的には現時点で物価上昇圧力が明確に広がっているとは見ていない」と述べ、12月の次回金融政策決定に向けてデータを精査する考えを示した。

エコノミストの間ではSNBが12月の次回会合で、現在0%の政策金利を引き上げるとの見方が強まっている。

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