Danielle Kaye Anuja Bharat Mistry

[5日 ロイター] - 「コーチ」などのブランドを展開する米タペストリーは5日、2027会計年度(26年7月―27年6月)通期決算の売上高見通しを85億―86億ドルとし、従来予想の84億―85億ドルから上方修正した。1株当たり利益(EPS)予想も従来予想の7.80―7.90ドルから8.25―8.35ドルへ引き上げた。

高級ブランドが消費低迷に苦しむ中でも、生活に余裕がある若年層らがコーチのハンドバッグを年末商戦で旺盛に購入すると見込んだ。

コーチ部門のトッド・カーン最高経営責任者(CEO)はロイターに対して「経済面でも年齢層でも、あらゆる顧客層で目覚ましい成長が見られる」と指摘。コーチはバッグチャームの展開に加え、俳優のエル・ファニングさんや韓国人女性歌手のソヨンさんらをグローバルアンバサダーに起用してきたが「当社の製品と価値の提案は現在の価格帯で十分に魅力的なため、さらなる販促活動の予定はない」と説明した。

同時に発表した第1・四半期決算(26年7―9月)は売上高が前年同期比11.1%増の18億9000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリストらの市場予想の18億6000万ドルを上回った。調整後EPSは1.82ドルで、市場予想の1.57ドルを超えた。

コーチの売上高は前年同期比で16%増。ケイト・スペードは10%減った。

全体の地域別売上高は中国が43%伸びた一方、北米はわずかに鈍化した。

タペストリーは27会計年度に17億ドル相当の自社株買いを見込み、従来予想から3億5000万ドル増額した。

タペストリーのジョアン・クレボイセラCEOは決算発表後の電話会見で、ケイト・スペードは新たなクリエーティブディレクターに就いたジョナサン・サンダース氏の下でブランドのつながりを高め、ハンドバッグの商品群の強化に力を入れていると説明した。

「グッチ」を抱えるフランスのケリングや、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)などの高級ブランド各社は販売が落ち込んでいる。中東紛争や中国での富裕層への課税強化が米国と中国での需要低迷に拍車をかけている。

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