Daniela Desantis Lucinda Elliott
[アスンシオン 5日 ロイター] - 南米パラグアイのペニャ大統領が5日、辞任を表明した。かつてビジネス上のつながりがあった同国のデジタル銀行「ウエノバンク」が破綻し、人口約650万人の国民の半分弱に当たる約300万人の預金者が銀行口座を利用できなくなったことで、辞任を求める抗議活動が広がっていた。
ペニャ氏は、3日投票の米中間選挙で惨敗した共和党のトランプ大統領の盟友として知られる。ペニャ氏はこの日公開した録画メッセージで「わが国の安定、社会的平和、そして民主主義制度を維持する必要性を念頭に置いて」辞任するとコメントした。
ウエノバンクの破綻を巡っては、これまでにパラグアイ中央銀行のカルバジョ総裁の辞任や、ウエノバンクの幹部8人の拘束を引き起こしていた。ペニャ氏の辞任を受け、パラグアイの外貨建て国債の価格は急落した。
議会下院の野党議員らは弾劾訴追案の採決に向けて臨時議会の招集を要求。ペニャ氏は所属政党の議員からの支持を失っていた。
ペニャ氏が辞任を表明したものの下院の臨時議会は開催され、ペニャ氏の弾劾訴追案を可決した。一方、ペニャ氏の辞任を受けて大統領職を引き継ぐペドロ・アリアナ副大統領に対する弾劾訴追案は否決した。
この弾劾訴追案は上院に送られ、5日夜に採決する予定だ。ペニャ氏の辞任を承認する場合でも、上院が認めることが必要となる。
弾劾裁判が実施される場合には、アリアナ氏の大統領就任の宣誓手続きが遅れる可能性がある。
エコノミスト出身のペニャ氏は、2023年の大統領選で当選。25年3月までウエノバンクを所有していたグルーポ・バスケスの株主だった。
ペニャ氏はウエノバンクとの不適切な関係を繰り返し否定し、当初は技術的・規制上の問題に過ぎなかったものが政治的にエスカレートしたと主張。その上で不正行為があった場合には司法が判断すべきだと訴えていた。