Anzar Mehraj
[4日 ロイター] - 米パソコン大手HPは4日、英製薬大手GSKの前最高経営責任者(CEO)でマイクロソフト取締役のエマ・ウォルムズリー氏をCEOに起用すると発表した。メモリー半導体不足で価格が上昇し、業界が深刻な低迷に陥る中、経営のかじ取りを託す。
HP株は約6%上昇して引けた。
ウォルムズリー氏は2027年1月4日付で暫定CEOのブルース・ブルサード氏の後任に就く。ブルサード氏はチップ・バーグ氏に代わり取締役会長に就任する。
ウォルムズリー氏は2017年から25年12月までGSKを率いた。ハイテク分野のハードウエア事業での経験はなく、HPが低迷するパソコン市場の活性化と人工知能(AI)搭載機器の需要取り込みを目指す中で経営を引き継ぐ。
ハイテク業界との最も深い接点は、7年間務めてきたマイクロソフトの取締役としての経験だ。
キャピタル・ドット・コムのシニアマーケットスペシャリスト、ビトル・マデイラ氏は「ウォルムズリー氏にはハードウエア分野の経験はないが、GSKからのヘイリオン分離を含め、大企業の大規模な再編を率いた経験がある。それこそHPが必要としているものに近い」と述べた。
マデイラ氏によると、重要な試金石となるのは、メモリーのコストが落ち着くまで低迷期の収益性を維持し、AI搭載機器など従来型のパソコン以外で成長源を見いだせるかどうかだ。