Julia Harte

[4日 ロイター] - 3日の米中間選挙で連邦議会上下両院の多数派を奪還した民主党は、州レベルでも勝利を重ねた。共和党が握っていた知事ポストを少なくとも5州で奪い、さらに少なくとも6州で知事と州議会上下両院を全て掌握する見通しとなった。

民主党はこれらの勝利により、数年ぶりに全米の知事ポストの過半数を握ることになる。伝統的な保守の地盤であるテキサス州もその一つで、民主党のジーナ・イノホサ氏が豊富な選挙資金を持つ共和党現職のグレッグ・アボット氏を破り、同州史上初の中南米系女性知事となる。

勝利は知事選にとどまらず、民主党はミシガン、ミネソタ、ペンシルベニア、ウィスコンシンの各州で州議会上下両院の多数派を獲得し、知事職と両院の多数派を同時に握る『トライフェクタ』を実現した。ジョージア、アイオワ、オハイオ、テキサスの各州では共和党による独占体制を崩した。

政策専門家によると、今回の勝利で民主党は、最低賃金やデータセンター、人工妊娠中絶を受ける機会の確保など、論争を呼ぶ問題に関する州法に一段と大きな影響力を持つことになる。さらに、連邦下院の選挙区割りや選挙の運営、結果の認証の方法が変わり、今後の国政選挙に影響が及ぶ可能性もある。

トランプ米大統領の当選を支えてきた激戦州でも民主党は予想外の勝利を収めた。これらの州では近年、共和党主導の州議会が自党に有利になるよう連邦下院の選挙区を引き直していた。

ジョージア、インディアナ、オハイオの少なくとも3州では、民主党が共和党現職から州務長官職も奪った。州務長官は通常、選挙運営と結果の認証を監督する。

ペンシルベニア州立大学の政治学教授で、マコートニー民主主義研究所の所長を務めるマイケル・バークマン氏は、こうした結果はいずれも今後の米選挙にとって「非常に重要だ」と指摘した。

同氏によると、共和党はオバマ元大統領にとって初の中間選挙となった2010年に、州レベルで同様の大勝を収めた。その結果、選挙関連法の制定や連邦下院の選挙区再編が可能になり、一部の州では選挙運営に対する共和党の影響力が強まった。

バークマン氏は「今回の勝利で民主党には、その主導権を本格的に取り戻し始める機会が生まれた」と述べた。

専門家によると、新たに選ばれた民主党の州指導者や議員らは、中絶規制やデータセンター向け優遇措置など、最近の全米的な議論の中心となってきた保守的政策の一部を覆そうとする見通しだ。

テキサス州とジョージア州では、共和党がそれぞれ州議会の一方の院の多数派を民主党に明け渡し、20年以上ぶりに上下両院を同時に支配する体制が崩れる公算が大きくなった。

テキサス、ジョージア両州の有権者は、10年以上ぶりに民主党の州司法長官も選出した。

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