Arathy Somasekhar

[ヒューストン 4日 ロイター] - 米国時間の原油先物は8%超下落し、2カ月超ぶりの安値を付けた。米中間選挙でトランプ米大統領の共和党が上下両院の過半数を失ったことを受け、投資家の間で、勢力図の変化が米国・イスラエルとイランの戦争終結を早めるとの見方が広がった。

清算値は、北海ブレント先物が8.98ドル(8.7%)安の1バレル=94.62ドル。米WTI先物は7.97ドル(8.3%)安の88.12ドルだった。ともに8月31日以来の安値で引けた。

バンス米副大統領は4日、Xへの投稿で、トランプ大統領が進めた対イラン戦争との距離を置く姿勢を示し、その意義に疑問を呈するとともに、中間選挙で野党・民主党に議会支配を許した有権者の厳しい審判は全面的にイラン戦争に原因があったとの認識を示した。

一方、トランプ米大統領は、対イラン戦争が共和党敗北の一因になったと認めながらも、戦争には価値があったとの考えを示した。

トランプ氏は今、交渉による戦争終結か、リスクの高い戦闘激化かの選択を迫られている。湾岸諸国の政府関係者に近い関係筋2人によると、政治基盤が弱まったトランプ氏は、軍事的な選択肢を制約し得る民主党主導の議会に直面し、合意を目指す動機が強まっている。イランへの全面攻撃の可能性は低下したという。

ただ、湾岸地域のアナリストらは、イランが明確な勝利を宣言でき、トランプ氏が敗北したと映るような合意は、自制を促すのと同じくらい、無謀な行動を誘発しかねないと指摘した。

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