GLP-1関連薬といえば、減量効果で知られる薬だ。しかし、25万人以上を対象とした新たな大規模研究によって、その健康効果は体重を減らすことだけにとどまらない可能性が示された。
研究によると、GLP-1関連薬を使用している人は、標準的な糖尿病治療薬であるメトホルミンを服用している人に比べ、心筋梗塞や脳卒中、心不全、2型糖尿病の発症リスクが低く、全死因の死亡リスクも大幅に低かった。
この研究は、米国心臓協会(AHA)の2026年学術集会で発表された。対象となったのは、糖尿病予備群(前糖尿病)かつ肥満と診断され、GLP-1関連薬またはメトホルミンのいずれかを処方された成人患者だ。
研究を主導した米メイヨー・クリニックの心血管医学研究員、ビニシウス・デ・ソウザ・バルゾン・セラは、特に死亡リスクの大幅な低下に驚いたという。
「最も驚いたのは、あらゆる原因による死亡リスクが41%低かったことだ。GLP-1関連薬はメトホルミンよりも減量効果が大きいため、血糖値の改善や糖尿病リスクの低減では優れた結果が出ると予想していた」
死亡リスクの差は予想以上に大きく、減量効果だけでは十分に説明できない可能性があるという。
糖尿病予備群とは、血糖値が正常より高いものの、2型糖尿病と診断されるほどではない状態を指す。AHAによると、米国の成人の約40%が該当し、そのうち最大10%が毎年2型糖尿病へと移行している。
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