Kat Stafford Leah Douglas

[3日 ロイター] - 米ジョージア州で3日行われた知事選で、民主党のケイシャ・ランス・ボトムズ氏が勝利し、米国の州知事に選出された初の黒人女性となった。全米でも特に民主、共和両党の支持が拮抗する激戦州の一つで、民主党に勝利をもたらした。

メディアの当選予測によると、前アトランタ市長のボトムズ氏は共和党の実業家リック・ジャクソン氏を破った。同州初の女性知事にもなる。

テキサス州知事選では、4選を目指した共和党現職のグレッグ・アボット氏が民主党のジーナ・イノホサ州下院議員に敗れる見通しとなった。

米メディアによると、バンス副大統領の地元オハイオ州の知事選でも、民主党のエイミー・アクトン氏が共和党のビベック・ラマスワミ氏を破った。同州の知事職は現在、共和党が握っている。

フロリダ州知事選では、共和党のバイロン・ドナルズ連邦下院議員が当選した。米国で知事に選出された初の黒人共和党員となる。

メディアによると、アイオワ州知事選では民主党のロブ・サンド州監査官が共和党の実業家ザック・ラーン氏を破り、当選を確実にした。同州知事選で民主党候補が勝利するのは2006年以来。

退任するキム・レイノルズ知事の後任に就く。

サンド氏は党の方針にとらわれない民主党候補として、党派を超えた有権者の支持獲得を目指して選挙戦を展開。集会の参加者に愛国歌「アメリカ・ザ・ビューティフル」を歌うよう呼びかけることで知られた。

同州の他の候補者と同様、上昇するがん罹患率への対策を選挙戦の重点に据えた。同州の罹患率はケンタッキー州に次いで全米で2番目に高い。

農村部の有権者の支持獲得に向け、トランスジェンダーを巡る問題では進歩派の立場と距離を置いた。

<初の黒人女性知事が誕生>

ボトムズ氏は2期連続で務めて退任する共和党のブライアン・ケンプ知事の後任となる。ボトムズ氏はバイデン前大統領の上級顧問やホワイトハウスの公共関与局長も歴任した。

今回の勝利は、米国政治における黒人女性にとって新たな節目となった。黒人女性は長年、民主党の中核的な支持基盤を担ってきたが、国内の主要な公選職に占める割合は依然として低い。地元メディアによると、同日夜には米領バージン諸島の知事にステーシー・プラスケット氏が選出され、米国の州と準州を含め、知事に選出された初の黒人女性となった。

ボトムズ氏の勝利は、ジョージア州政治の大きな転換も示している。同州では黒人有権者が民主党支持層の中核を形成し、共和党の盤石な地盤だった州を全米注目の激戦州へと変える原動力となってきた。

共和党は20年以上にわたり同州の知事職を維持してきた。

医療人材派遣会社ジャクソン・ヘルスケアの創業者で富豪のジャクソン氏は、既存の政治勢力とは一線を画す候補と自らを位置付け、減税や治安対策、政府の規制削減を訴えた。

ボトムズ氏の勝利は、同じ民主党のステーシー・エイブラムス氏が黒人女性として初めて米主要政党の知事候補に指名されてから8年後のこととなる。

エイブラムス氏は2018年と22年のジョージア州知事選で敗れた。ただ、その選挙運動は世代や人種を超えた幅広い支持層の形成を後押しし、民主党支持者の投票を促すとともに、同党の連邦上院議員2人の当選につながった。大統領選でも、民主党候補が数十年ぶりに同州の選挙人票を獲得することに寄与した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。