Aida Pelaez-Fernandez
[メキシコ 30日 ロイター] - メキシコ国家統計地理情報局が30日発表した2026年第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は前期比0.9%増となり、ロイター調査の市場予想(0.7%増)を上回った。前期の1.4%増から減速したものの、市場の想定ほど鈍化せず、内需の底堅さを裏付ける内容となった。
市場では、11月第1週に予定されるメキシコ中央銀行の金融政策決定会合に注目が集まっている。アナリストの間では、予想を上回る経済成長が確認されたことで、早期利下げの妥当性が弱まったとの見方が出ている。
アマドール財務相は同日、現在の景気モメンタムが維持されれば、26年の経済成長率は政府見通しレンジの上限に達する可能性があると述べた。一方で通年の成長率見通しは1-2%に据え置いた。
パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は「メキシコ経済は第3・四半期も堅調な勢いを維持し、景気回復がサッカー・ワールドカップによる一時的な押し上げ効果を超えて広がっていることを示した」と指摘した。
さらにアバディア氏は今回のデータを受け、中銀が政策金利を27年前半まで6.50%に据え置くとの見方が強まったと述べた。
第3・四半期はサービス業が前期比1.1%増となって成長をけん引。製造業や建設業を含む鉱工業も0.8%増加した。農業や鉱業などの第一次産業は0.4%減少した。
GDPの前年比は3.2%増で、市場予想の2.5%増を大きく上回った。
キャピタル・エコノミクスのアナリストチームは「今回の会合で示される中銀の政策スタンスは、9月時点よりも大幅にタカ派寄りになるだろう」と予想した。